「やりたかったのは、現代的な洋食」。家族や仲間とともに、気軽に上質な料理を
雑居ビルのエレベーターを上がり、看板のかかっていないドアを開けた瞬間に頭の中で「カチッ」と音がした。日常が非日常へと切り替わったのだ。首都高速3号線を走る車を眺めるという都市的な景観と、素朴だが味わいのあるインテリアとのミスマッチは強烈だ。三宿の『kongtong』は、11年前に田島さんが初めて開業をした店だ。 「やりたかったのは現代的な洋食です。家族や仲間とわいわい楽しめるんだけれど料理は上質、というような。オーソドックス...