創業1975年。40年以上のれんをまもり続ける人気とんかつ店。 食材や調理法にならではのこだわりは多く、豚肉の旨みや甘み、そして柔らかさを最大限に引き出す職人技は筆舌にしがたいほどの食感。 数多くのメニューから、マッキー氏は特ロースカツがイチオシ。 「特ロースカツは肩ロース寄りの肉を使っており、豚本来の旨味がある。特製ソースは甘めながら後味のキレよし」 この内容、クオリティで第4位。気になるベスト3は4回目で発表。お楽...
個性的なとんかつ店が乱立する高田馬場にあって、異彩を放つのがこちら。まずその揚げ方。油の温度を調節し、蒸すように独自の方法で揚げるという手法をとる。 「しっとりした粗いパン粉を使う衣は淡いきつね色に、中心部をロゼに残した職人仕事。衣が軽く、肉は優しい甘みに満ち、きめ細かい。塩で食べれば甘味が引き立つ」 とマッキー氏。唯一無二の職人技で舌鼓を打ってみては?...
1年ほど前、スタジオジブリの鈴木敏夫さんと、変わりゆく”恵比寿の街”についてお話ししたときに話題にあがったのが老舗の大衆食堂『こづち』だった。恵比寿の地を長くから知っている鈴木さんは創業から50年以上も続く『こづち』が好きだった。 去年まで恵比寿に住んでいた僕も『こづち』の魅力にハマり、毎日のように肉豆腐や炒飯やハムエッグを食べていた。 鈴木さんと『こづち』の話題で盛り上がり(興奮したのは僕だけだったか)、そのときの彼の言...
辛来飯と書いて「カライライス」。量のチョイスは京浜東北線の駅名(写真は「つんのめった蒲田」で「つんかま」)というユーモアたっぷりの店は、昭和21年創業。 “聖地”と呼ぶファンもいる名店だ。3代目が守る昔懐かしいカレーの味は今も健在!...
世に名物カレーは数多あれど、この店の“辛来飯(カライライス)”ほど、たくさんの人に愛されてきた名物はほかにないのかもしれない。 品川(その手前)、大井(多い)、大森(大盛り)、蒲田(その先)。盛りの度合いを、京浜東北線の駅名でなぞる品書きにプラス、3代目が新たに、玉子がダブルで特盛りの「川崎」を新設した。レシピは無論、まったく同じだ。 元になるペーストにはクコも入っていて、野菜など使用食材はすべて国産。肉は使わず豚骨か...
世に名物カレーは数多あれど、この店の“辛来飯(カライライス)”ほど、たくさんの人に愛されてきた名物はほかにないのかもしれない。だからこそ、2012年の閉店の知らせの際には、当時列島を震撼させるほどの衝撃が走った(大袈裟でなく)。なので、2013年に同じ銀座の柳通り沿いに辛来飯が復活した際のファンの喜びは計り知れないものであった。 3代目を襲名したのは飯塚健一氏。食べて、あまりの旨さに感激。「惚れ込んだ味」...
世に名物カレーは数多あれど、この店の“辛来飯(カライライス)”ほど、たくさんの人に愛されてきた名物はほかにないのかもしれない。だからこそ、昨年の閉店の知らせに列島を震撼させるほどの衝撃が走った(大袈裟でなく)。 ところが、だ。その辛来飯が復活していたのだ。場所は同じ銀座の柳通り沿い。 この度、3代目を襲名したのは飯塚健一氏。食べて、あまりの旨さに感激。「惚れ込んだ味」を変わらず提供する先代・宮田博治氏、美佐...
銀座で遊んでいる大人ならば、一度は必ず出会うであろう『みやざわ』のサンドイッチ。 先代から現在のオーナー清水氏が経営を引き続く形で、コーヒー&スナックとしてオープンした。 なるべくお酒ではなく、食事を提供するお店にしたかったという清水氏の想いから、サンドイッチやオムライス、ハンバーグなど手軽に食べられる料理を充実させて開業した。 そのためメニュー内容から値段まで、ほぼ創業当時のままである。 ランチの時間帯はラン...
銀座の「たまごサンド」と言えば、この店の名を挙げる人も多いのではないだろうか? 手土産や銀座のクラブの出前で人気の有名店『みやざわ』だ。 しかしこのサンドイッチは知ってるけど実際店に行ったことはない……という人も意外と多い。 そんな人にこそ、『みやざわ』へ訪れて、出来立てを食べてみて欲しい!...
銀座のクラブでは、近隣の飲食店から出前を取る、というシステムが確立されているが、数多くの店からひっぱりだこのサンドウィッチを届けているのが、ここ『みやざわ』。人出が多い日は出前1時間待ち、なんてこともザラだという。 店でのイートインは、11種あるサンドウィッチのほか、郷愁を誘う洋食も人気。豚の生姜焼きに目玉焼きののったハンバーグ、ケチャップが鮮やかなオムライス、スパゲティナポリタンetc.、と目移り必至の...
銀座の古き良き洋食屋「みやざわ」のたまごサンドは、美食を知り尽くした銀座のママたちさえ、ほっと安らぐ一品。ちょっと変わった手土産に。 ふわふわパンに、たっぷりのタマゴフィリング、ちょっと多めのバター。主役はあくまでもタマゴ、という優しい味付け。古き良き時代そのままの優しいおいしさが魅力。 もちろん店内でも味わえるが、クラブへの出前でも有名な店。サンドイッチの受付は13時からだ。おもちかえりして頂こう!...
香川:カウンター席、コース、駅近。まずはこの3つが絶対条件かな。コースを選ぶ理由は、会話を邪魔されたくないから。 栗山:僕は照明が薄暗い、徒歩圏内に2軒目候補がある、あとはやっぱり駅近かな。 山下:初デートでお酒が1滴も入っていない状態で駅から一緒にタクシーで向かうなんて、下手すりゃ警戒されるよね。ハードルが高すぎる(笑)。僕は、料理は別にアラカルトでもいいかな。「何食べたい?」「何が好き?」っていうのも、コミュニケー...
各ジャンルの美食が密集する銀座だが、遅い時間に本格的な料理が味わえる店はひと握り。 等身大で気兼ねなく、レベルの高い料理を味わいたいなら、銀座4丁目交差点から徒歩3分ほどで行けるこの隠れ家的ビストロに決まり。...
N.Y.で研鑽をつんだオーナーソムリエと、アランデュカスグループで料理長まで務めたシェフが提供するのは美味しいだけではない“心からのおもてなし/N.Y.スタイルのホスピタリティ”。 店の面構えも秀逸。カクテルのジンライムをイメージしたソースで食すカルパッチョや、“仔羊ロースト・モリーおばあちゃんのコーヒーグレイビーソース”など楽しいメニューがいっぱい。 限定5食のトリュフオムライスは、ランチタイムの...
~開店前から行列のできる隠れ家オムライス~ N.Y. で研鑽をつんだオーナーソムリエと、アランデュカスグループで料理長まで務めたシェフが提供するのは美味しいだけではない“心からのおもてなし/ N.Y. スタイルのホスピタリティ”。店の面構えも秀逸。カクテルのジンライムをイメージしたソースで食すカルパッチョや、“仔羊ロースト・モリーおばあちゃんのコーヒーグレイビーソース”など楽しいメニューがいっぱい。 ...
アフロディジアックなものが大好きです。美の神、アフロディーテが語源の言葉です。 それはたとえば赤ワイン、いちじく、牡蠣、カカオ100%のチョコレート。 そのなかでも調味料といってしまいたいアフロディジアック食材ってありますよね。“それ”そのもので“それ”になってしまうやつです。ウニ、ポルチーニ、といった食材って、全ての味を凌駕するじゃないですか。そのなかのひとつ、トリュフは、その香りを思いっきり吸い...
軽井沢で評判のベーカリーが早朝から深夜まで対応した、使い勝手抜群のレストランに進化して、新宿に出現。朝7時には出来立てパンがズラリと並び、モーニングプレートも評判だ。 美味しさの秘密は20種ほどの国内外の粉の使い分け、低温での長時間発酵、4種ある自家製天然酵母を用いるなど徹底してこだわる、独自のパン作り。提供する料理のコンセプトは「パンに合った欧風料理」。信州直送の新鮮野菜を使ったサラダ、温&冷タパス、ストウブ鍋で仕上げた料...
普通のパン屋さんとは異なり、レストランが併設されているのが魅力。店内では、信州の契約農家から直送される新鮮な野菜を使った欧風料理が楽しめる。さらに、種類豊富なワインなどがそろう。中央のカウンター席では、ひとりで仕事帰りの一杯を楽しむ人も。 パンは80種以上あり、それぞれの個性に合わせて約20種の粉を使い分け、低温で長時間発酵。自家製天然酵母は4種あり、これらを用いることで深みのある味わいを生み出すという。ほかにもミネラル豊富...
もっと美味しいナポリタンは他にもあるかもしれません。でも、私は神保町『さぼうる 2』のもの、と決めています。 友人の少ない大学生活を過ごした私の、ひとり遊びコースはこうです。道路を挟んで向かいにある「岩波ホール」で映画を観賞。スクリーンがひとつしかないミニシアターの先駆け的存在です。ストーリーにどっぷり漬かったまま、この老舗喫茶店のぼんやりとした照明の下、少し酸っぱいナポリタンをいただきます。 お腹がいっぱいになる頃に...
昔から結婚願望が強かったが、26歳を過ぎて一層その思いが強くなってきた。 だからご縁があって出会った相手は大切にしよう、と心に決めていた。 しかしそんな矢先、潤くんから来たLINEを読んで、少しデートに対する期待値が下がる。 —亜利沙ちゃん、何か食べたい物か行きたいお店ある? —何でもいいよ。お店は、お任せします♪ 行きたいお店を初デートで指定できる訳がないし、「何か食べたい物」とざっくり聞かれても返...
初デートに漕ぎ着けたものの、問題はここからだ。 こっそり亜利沙のInstagramを覗くと、高級店ばかり並んでいる。“カジュアルなお店が好き”と言っていたが、やはりここは良い店に連れて行くべきなのだろうか。 しかし、僕が思いつく限りの店は、全て制覇しているに違いない。 二回目は避けたいし、今まで行ったことのない店に連れて行きたい。 そんなことを考えれば考えるほど答えが分からず、結局本人に聞くことにした。...
運ばれてきたミックスフライから好物のアジフライを選び、ひと口頬張ると「サクッ」と小気味良い快音が脳に響く。その軽やかで爽快な味わいに驚き、揚げ方の秘訣を聞けば、注文が入ってからひとつひとつパン粉につけて仕込むのは先代譲り。 さらにアジは刺身用の生食用を使い、アジが持つ爽快な香りを引き出すのだという。油は年配の常連が多いのでラードではなく、あえてサラダ油を用い、8割ほどの火入れで鍋から揚げて、最後はオーブン...
ランチのポークジンジャーが人気のビストロ。 「大きな肉がしっかり3枚あって食べ応えがあります。ソースの味もよくてごはんも進む。付け合わせがナポリタンとベタな感じもいいですね」...
店であることを示すのは、入り口に灯る丸電球だけ。知っている人でなければ扉を開けることすらないであろうそこは、プレミア感満載のカウンター和食の店。 会員制というわけでも、一見さんお断りというわけでもないが、営業は週に一度だけ。...
生まれた街から、就職を機に越してきた綾。 秋田の国立大学を出た綾が、地方銀行を強く勧める親をなんとか説き伏せて東京の某アパレル企業の総合職として就職。三軒茶屋、恵比寿に住んだ綾は、その後、外資系に転職し、お給料は700万円に。一流な女を目指して上質な暮らしをするため、銀座に引っ越した。その後、34歳で結婚し豊洲に移り住んだ綾の、更に3年後のお話・・・ 前回:34歳・女性が住む街「豊洲」。適齢期の女性がぶちあたる「知ってし...
目の前を通っても、そこを店だと気づく人は少ないかもしれない。場所は富ヶ谷の交差点近くの山手通り沿い。全面のガラス窓ごしに見えるのは、一見殺風景にも見えるグレーの店内で、中には大きなテーブルがひとつ。そこに立つのは、家族の夕食を作るかのように料理をしているひとりの女性だ。 実はここ、建築家の谷尻誠さんが内装を手がけた『ヒトテマ』という名の食堂で、5月中旬にオープンしたばかり。ごく普通の中華料理店だった物件を...
続いて紹介するのが、目黒区駒場東大前に構える『菱田屋』の「豚肉生姜焼き定食」だ。 同店は、近くに東京大学のキャンパスがあることから「お腹いっぱいに食べてもらいたい」をコンセプトにボリューム満点の定食を提供することで知られる、創業100年を超える老舗店。 そのコンセプト通り、お皿の上にこんもりと盛られた生姜焼きの量はなんと250グラム!そこにキャベツの千切りとスパゲティサラダがたっぷりと添えられている。...
“学生からの腐れ縁、だけど何故だかほっとけない”男友達。「今夜どう?」を合い言葉に、平日落ち合うのがほとんどだ。溜まった愚痴も心置きなく吐き出せて、一緒に飲めば心がリセット出来る大切な存在になっている。 付き合いの長い相手とは、気軽で構えない店に入りたい。ビールジョッキを片手に、周囲を気遣うことなく、互いの近況アップデートに没頭したいものである。そんな2人にピッタリなのは駒場東大前にある『菱田屋』だ。 「お腹いっぱいに...
東大の校舎にほど近い場所に、学生たちの胃袋を大昔から支え続けている、家族経営の老舗定食屋さんがある。学生で混雑するこの店を愛する常連、雄飛さんに聞く通う理由は? 「ひとりでぶらり歩くには、駒場東大前って最高の街なんですよ。こぢんまりしていて好きでね。よく松見坂のあたりから歩いてきて、ここでひとり飯をしますね。とにかくいつも学生で賑わってて、安くて美味しくてボリュームがあるんです。油淋鶏なんて、笑っちゃうく...
明治通り沿いにある、控えめな佇まいの洋食店。昼間は、うっかりすると見落としてしまいそうなくらい奥ゆかしい店構え。 だが日没後は、温かみのある灯りが漏れていて、ここ『レストラン コニシ』が美味しいものに出会える場所であることが、外からでもわかるはず。 小体なお店ながら、ハンバーグやカニコロッケなどの洋食屋さんの定番をしっかりと網羅。加えて、パスタやサンドイッチまで各種揃っていてシェフおひとりでよくぞここまで、と驚嘆。...
また、馴染みの店では融通をきかせてくれるそうで、汐留の『Ar’s』では、“アスリートパスタ”など、糖質オフのメニューを提供してくれるということで、接待でもよく使うという。 「きちんと美味しくてヘルシー。これは助かりますよね。一緒に食事をする相手にも気を使わせませんし。あとは、スタッフと食事に行くなら、圧倒的に焼肉。六本木の『3136』の赤身は絶品です」...
フェミニンなイメージとは裏腹に、実はアクティブな石川理咲子さん。 「キックボクシングは人生初体験でしたけど、たくさん汗をかくのが気持ちよくて。トレーニング後に『クリスプサラダワークス』でサラダを食べるのが定番です」...
「そのメンズのラインナップだったら、デートするなら浩一さんと和也くんがいいんじゃない?他は次のお食事会に繋げるとか、飲み友達にしておくのが良さそう」 「さすが、みゆき。私も全く同じこと思ってた」 ヨガレッスンのあと、麻里は親友のみゆきと『クリスプ・サラダワークス』にて、ここ最近出会った男たちの品評会をしていた。 ボリュームたっぷりの色鮮やかなサラダ越しに、女のおしゃべりは止まらない。 ...
そんな孤独な週末を解消するために、ずっと気になっていた65インチの有機ELテレビを思い切って購入した。 最先端技術を駆使した新しいテレビは、やはり圧倒的な高画質で、映画やドラマ好きには堪らない一品だ。 価格はこの半年で半額ほどに値下がりしたというが、ハイブランドのバッグを買うよりも、ずっと大きな出費となった。しかし、購入を決意するには中々良いタイミングだったと思う。 BGMのように古い映画...
仕事の合間にパパッとランチ。 打ち合わせが入っていない今日みたいな日はなるべくサラダなど軽いものを。 六本木ヒルズなどにも入っているここのチョップサラダが好きで、麻生十番界隈で仕事や打ち合わせが入った日は、「ランチはここ!」と朝から決めてる。食べたいと思ったものを食べた方がいいと信じて、直感に従って日々の食事を決める。 サラダが好きなので、最近日本でもサラダの専門店が増えてきて嬉しい限り。...
2014年12月オープン以降、じわじわと美意識の高い女性たちの間で話題になっている野菜専門店が麻布十番にあるらしい。30種類以上あるトッピングから好みのサラダをオーダーメイドできる本格カスタムチョップサラダサラダ専門店とは。...
グルメな芸能人と言えばこの人!渡部さんが教えてくれたのがこちら。「カスタマイズできるので体調や不足しているビタミンなどを考えてオーダーできるし、400キロカロリー台しかないのにかなり食べ応えがあるのもいいですね」 単純に「野菜を食べる」感覚ではなく、約30種類あるトッピングから選んだ、自分好みのサラダをひとつの完成させた料理として楽しめるのが魅力だ。外食が続き、胃が疲れていたり、体重をコントロールしたいと...
東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!? 本日は、人気の街《銀座》。秋田から上京して、アパレル企業に就職し「三軒茶屋」「恵比寿」に住んだ綾が、次に引っ越した街とは・・・? 前回:28歳OLが選ぶ街「恵比寿」。いつでも脱げる臨戦態勢バッチリな女た...
昔懐かしいいわゆる昭和の洋食屋さんの素朴なオムライスは、高垣さんのソウルフード。「小さい頃に親が連れていってくれた『喫茶 YOU』の、ふわふわでたまごたっぷりのオムライスは、今でも大好きな思い出の味」 ベーコンと玉ねぎの入ったケチャップライスが敷いてあって、温かみのある昭和な味に誰もがホッと和むはず。歌舞伎座のお膝元という場所柄、有名役者陣もご贔屓にしているという。...
昭和から続くレシピを今も守り続けている昔ながらのカレー。玉ねぎと軽くソテーした豚肉を19種にもおよぶスパイスとともに煮込み、一晩寝かせたルウは濃厚なコクを秘めながらも仕上がりは驚くほどあっさり。推薦者の菱沼氏が、ほぼ毎日食べる理由がここにある。 「築地で毎朝のように食しますが飽きることはありません!」...
大正元年創業以来なんと100年にわたって、築地市場内の食堂街に店を構え続ける『中栄』 約40年前のレシピを今も守り続けている昔ながらのカレー。玉ねぎと軽くソテーした豚肉を19種にもおよぶスパイスとともに煮込み、一晩寝かせたルウは濃厚なコクを秘めながらも仕上がりは驚くほどあっさり。築地に通う名店のシェフたちをもって、毎朝食べても飽きないと言わしめる日本の懐かしいカレーの味。 一番人気の辛口インドカレーは、なんと、¥600...
「加代ちゃん、俺たち付き合おう」 健太は、加代と『グリルエフ』 でランチをしている時、動揺した勢いで告白した。29歳でこんな間抜けな告白をした自分が情けなかったが、加代は優しく笑ってくれた。 こうして、健太と加代は付き合い始めた。 9年間付き合った彼女と別れて以来、久しぶりの恋愛に戸惑うことも多いが、とにかく毎日が楽しくなった。 仕事中もLINEで連絡を取り合い、週末は加代が泊まりに来る。五反田で食事し...
駅前ロータリーを渡って向かったのは『グリルエフ』 。 加代を案内すると、この店が建つ細い路地にまず驚き、次はこの店の外観に驚いていた。 彼女が驚くのも無理はない。外壁を覆うように生い茂る植物と店の看板に使われている特徴的なフォントは、いつからかここだけ時の流れが止まっているのではないかと思えてくる。 「昭和25年からやってる洋食屋さんなんだ。ここのハヤシライスが有名なんだよ」 健太が得意気に言うと、加代...
五反田の老舗洋食店といえばここ『グリルエフ』。先代より引き継いだという、漆黒のデミグラスソースが有名ですが、このやわらかいクリーム色のグラタンだって美味しいんです。 この日はカニグラタンを注文しましたが、他にもハム、ポーク、チキン、エビと種類は豊富で¥1,200均一。ものすごいコクがあるわけでも、超絶クリーミーなわけでもないけれど、決して自分では作ることができないんだろうな、と感じさせる深みのあるソースが...
A5ランクの黒毛和牛の牛骨とテールを、じっくりと6時間煮込んだ濃厚なスープに、すっきりと甘めに仕上げたルウを加えた欧風カレー。通はこれに、香ばしく炙ったテール肉をトッピング(別途料金)する。日髙氏も「愛情を注いで作っているのが伝わる」と感心する逸品。 「仕事が凄く丁寧。カレーへの愛情を感じます」...
コクを出すことにこだわって作られたルウは、スープと香辛料を使って炊いたライスとともに口にすることでその真価を発揮する。ビーフはブリスケという肩バラ部を使用。約5時間煮込むことで染み出した肉汁が、ルウをより味わい深く仕上げている。 「現代的なアレンジをせず、王道にこだわる欧風カレー」...
ブイヨン作りに一日、スパイスなどを加えて煮込むのにもう一日。そうしてようやく完成するルウは、まろやかでコクも豊か。後から押し寄せてくるピリッとしたスパイスの刺激も心地いい。レーズン入りのバターライスとのマッチングも絶妙。 「二日がかりで完成する、王道の名にふさわしいカレーです」...