閑静な住宅街の一画にひっそりと佇む
常連客を虜にする隠れ家フレンチ
繊細な手仕事により生み出される品々は
〝普段使い〟に贅沢な感動を添える

住宅街の中に、訪れる人を唸らせるようなお店が数多く存在する世田谷線沿線。
『ビストロ トロワキャール』も、そんな〝とっておきの1店〟だ。
世田谷線の路面電車が行き交う、松陰神社前駅のすぐ目の前。
2010年10月、線路を見下ろすこのビルの2階に店を構える。

「昔からあるものを、丁寧に」が木下シェフのモットー。
実は〝ビストロ料理の定番〟と言えるものを1品1品丹念に作るには、とても手間暇がかかり、他店では本来の料理法からは簡略化してしまっていることも多いのが現状だ。
しかし、木下シェフはそこを妥協しない。

提供される料理はどれも、細部に至るまで丁寧に仕上げられることで生み出される奥深い味わいを持つ。
じんわりと低温で火入れをされた頬肉の赤ワイン煮込み、しっとりとした食感に仕上げられたコンフィ、自家製のパン……
気負わない雰囲気ながら「どれを食べても美味しい」。
その信頼感が、多くのリピーターを生んでいる。

家庭的かつオープンな雰囲気も魅力の一つ。
木下シェフがお店を開く際にこだわったのは「店の隅々まで目が行き届くこと」。
シェフと奥様の温かなおもてなしで、初めて訪れたお客でもすぐにリラックスできるはず。
美味しい料理とワインを心から楽しめる、普段使いからとっておきの日まで幅広く利用したい1店だ。
お伝えいただければ幸いです。