アットホームな姉弟がもてなす
居心地のいい和空間で
京風仕立ての料理と、和やかなムードに
癒される夜を

店名の『ナーダ』は、“音”という意味のサンスクリット語。
その言葉から、オーナーの荒木陽子さんが連想したのはオーケストラだ。
様々な年代や職種のゲストが一堂に介し、訪れた者全員が心地よい音色を響かせる。
的確なタクト裁きで、誰もが荒木さんのもてなしに寛げる。
そんな親密で居心地のいい場所。

店内は大正ロマンを感じさせる小粋な空間で、元デザイナーの経歴を持つ陽子さんのセンスが生きている。
料理は弟の哲也さんが担当し、京割烹で磨いた確かな腕で家庭的な料理をふるまう。
カウンターに並ぶ「おばんざい」も、京風仕立ての繊細な味わい。
おひたしや煮物など野菜中心の献立で女性に好評だ。

まさに、割烹の味と、気軽な居酒屋の雰囲気のいいとこどり。
自慢の出汁は、厚削りの鰹節からとったキレのある濃厚な味わいで、どんな料理とも相性がよく、日本酒も進む。
お造りは、季節の柑橘類と岩塩や柚子塩で食べるのがナーダ流。
ゲストの人数や組み合わせに応じて、量や内容を細かく調整してくれるのもありがたい。

食材に対する思い入れも強く、姉弟で生産者のもとを訪れることもしばしば。
産直で仕入れる宮崎ハーブ牛も、そんなこだわりの食材だ。
赤身の旨味が詰まった「牛ヒレカツ」を食せば、自然と国産ワインに手が伸びる。
荒木さんやスタッフの客に対する距離感も絶妙で、居心地の良さに、つい今日も長居してしまう。
お伝えいただければ幸いです。