中目黒の密やかな空間で
本質を知る大人に捧ぐ
シェフの確かな技量と
旬の素材が奏でるシンフォニー

中目黒から徒歩7分ほど、駅前の喧騒とはほど遠い「裏ナカメ」エリアにある、フランス料理店『SouRiRe』。決してわかりやすい立地ではないが、住宅地に隠れてひっそりと佇むこの店はにわざわざ訪れる価値がある。
スタイリッシュなビルの2階に広がる空間は、モノトーン調で統一されておりシックで大人な空気を纏っている。温かみのある時間を演出できるよう、白壁を左官仕上げにするなど、質感も計算の内だ。

オーナーシェフの湯澤 貴博氏は幼少の頃から料理が好きでフレンチ一筋。自分が良いと思ったものはとことんまで追求してきた。
「味を左右するのは香りと温度、そして食感のバランスが料理の美味さを作り出す。」
単に冷たいか温かいか、いうことではなく、温度によって変化する香りまで考える。素材の持つ本質を感じ、その個性や旨味を引き出しているのだ。

メニューは、季節感を大切にしたお任せコース。シェフ自身が吟味し、納得できるものだけを使い、時には斬新な発想を取り入れる。
例えば「フルーツトマトのクリームブリュレ、実山椒とフォアグラのマカロン」。一見するとデセールだが、これはれっきとしたアミューズ。
口に含めば、その食感と共に酸味や辛味の複雑な味わいが広がり、例えようのない味のハーモニーに陶酔してしまう。

ワインの品揃えもあくまでも湯澤氏の感性に合うものだけ。「自分が美味しいと思ったものは自然と料理に寄り添う。」と産地や銘柄にこだわりはない。
間接照明で照らされる柔らかな空間の中で、繰り広げられる湯澤氏の世界は、常にゲストの期待値を超えていく。
ぜひロイヤルシートであるこだわりのシェフズテーブルに座し、口福に身を委ねたい。
お伝えいただければ幸いです。