2017.05.26
城南地区の山手線の駅でありながら、知っているようで知らない、最後の未開拓エリア「目黒」。
実はこの街には、大人が食べたい料理、そして大人が通いたくなるお店が、数多く存在している。
そして最近、そんな目黒に関心を寄せるのが感度の高い大人の女性。落ち着きがあって健全な雰囲気だから、目黒ならひとり飲みOKという女性が増えているのだ。
あてなく歩いても必ずいい店に出合えるのが目黒
花の金曜日。同僚の松本と恵比寿のバルで一杯やっていたのだが正直、街の騒がしさと若い客層にうんざりしていた。河岸を変えるべく隣駅の目黒方面に歩く。
駅から目黒通りを西へ下がり、“嗅覚”のみを頼りに小道を入ると、その店はあった。入り口にビアタップが8つ並んでいる。コンクリートの壁に、温かみのあるウッドの机。イマドキな雰囲気が決め手となって、この店にした。
キャッシュオンらしく、まずはお店のコがオススメしてくれたビールで乾杯。京都醸造のビールやフジマルワインなど、レアな品ぞろえもなんだか通っぽくていい。
いつも通りのくだらない話。なんとなく漂う期待感。
スパイシーなポテトにビールが進む、進む。この店、思った通りいい感じ。
そして噂の目黒女子が登場!
向かいのテーブルにおひとり様の女子が座った。「派手な遊びは一段落、今は仕事が楽しいの」ってところ。でも、ちゃんと男の目は気にしているから、お洒落も抜かりない。恵比寿でも西麻布でもお目にかかれないこのバランス感。これぞ噂の目黒女子なのか?
目黒が後押ししてくれる出会い
普段は女性に声などかけない松本が動いた。明るい雰囲気に程よい喧騒、そして目黒という街の健全なイメージが、彼を後押ししたのだろう。
「こんばんは、ココ空いてます?」
「ええ、どうぞ」
「ひとり飲み?」
先手を打った者を邪魔しない。それが不文律。慌ててふたりに合流しないのも目黒の大人。
いつもより距離感の近い大人の集い
外のベンチでクールダウン。多様な人々で賑わう店内は、客と客との距離感が近い。何だかみんな初めて会った人じゃないような錯覚を起こすのが、目黒かもしれない。「ごめん、先帰ってくれ(笑)」松本からのLINE。夏の夜風が生ぬるく身体を包み込む。なぜかひとり微笑んでいた。
上記で紹介したのはボリュームもたっぷりなスパイシーフライドポテト¥600。ほかにも、スモークナッツやバックリブなどのグリルなど、つまみからガッツリ系まで充実している。
8つ並ぶタップは、仕入れによって随時入れ替わる。京都醸造のクラフトビールが中心で、IPAやピルスナー、スタウトなどをそろえる。そのうちひとつには、ワインのタップが入るのも特徴的。空間づくりの名手、パドルの加藤匡毅さんによる、モダンでくつろげる内装。
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アナザーエイト
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