東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.28

採用活動で学生にモロバレしちゃってる、駄目企業の3大特徴はこれだ!

さて、二流の企業の二流の採用活動は、それにつけてもレベルが低い。

なかでも二流企業に多いのが、とにもかくにも「目標とする人数を確保」することが採用の任務だと思っている「質より量」という二流の採用担当者だ。

【3】「採用活動のレベルの低さ」がバレる

候補者と自社とのフィットも関係なく、とにかく多くの学生を「採用セミナー」に呼び込むことに奔走する、五流のリクルーティング活動。そして今どき、「特定の大学からの採用ノルマの人数」を達成することだけが採用活動の目的という、それはそれは目線の低い採用活動に転落している会社がある。

そんな五流のリクルーターたちは、「採用活動」に対する志が、極端に低い。採用戦略を通じて「会社の競争力を上げよう」「会社をよくしよう」などとは、絶対に思っていない。

また、「自社の環境を通じてその人が自己実現するのを助けよう」などとは、まったく考えてもいないのである。

「社長に怒られるから採用ノルマ達成」って……

「今どき、そんな会社、あるか!」というお叱りと疑問の声が聞こえてきそうである。実際、本記事の最初の原稿を送ったところ、編集者の中里有吾氏からも「こんな会社、今どきないですよ。二流のグローバルエリートの『妄想エア攻撃』ではないですか?」とこっぴどく怒られてしまったくらいである。

しかし、この「就職人気ランキングや採用人数必達が最優先事項」という悲しい実態は、日本を代表する某総合商社の一角の人事担当者に、最近私が直接聞いたものだ。ですから、どうか炎上恐怖症に怯える私相手に、これ以上集中砲火するのは差し控えていただきたい。

それでは、本題に戻ろう。「二流の深い闇」に転落している採用担当者たちは、ズバリ、「学歴・人数・就職人気ランキング」といった的外れな外形的指標ばかり追い求め、「会社との本質的なフィット」を見抜くことができないのだ。

「社長に怒られるから採用ノルマ達成」「就職人気ランキングも昨年並み確保」などという目線が低すぎる採用姿勢だと、もはや立派に五流の採用活動に転落していることは、言うまでもないことなのである。

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