東洋経済・東京鉄道事情 Vol.52

住みたい街ランキングに激変!長らくトップの吉祥寺を抑え、1位となった山手線の“あの駅”は?

上昇率4位の西日暮里の2000~2005年当時の坪単価は総武線・市川あたりと同水準だったが、現在は330万円。小田急線・千歳船橋、京王線・桜上水に匹敵する。

ラブホテル街で知られる鶯谷も11位にランクイン。同期間に新築マンション価格が60%上昇した。坪単価は295万円で、人気沿線の人気駅と比べてもまったく遜色がない水準だ。

職住近接がトレンドに

山手線が人気の理由について、杉原氏は「シングル、DINKSといった職住近接を望む層が交通利便性を重視していることの表れ」と言う。確かに東京駅までわずか10分の鶯谷は交通利便性が高い。また、品川、恵比寿、目黒といったエリアは、ファミリータイプの広さでは「億ション」になるが、夫婦ともに高収入を得ているカップルなら購入は可能だ。こうした世帯にとっては交通利便性の高い山手線沿線での居住は好都合であろう。

山手線沿線は大型再開発が目白押しで、将来への期待も高まっている。大手町では186万平方メートルの連鎖型再開発プログラムが進行中。日本橋、八重洲、京橋でも多数の計画がある。

新橋―品川間ではニュー新橋ビル、東芝本社ビル、世界貿易センタービルの建て替え計画のほか、JR東日本による品川―田町間の再開発が控えている。田町、品川それぞれの駅周辺でも再開発計画がある。

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