デートの答えあわせ【A】 Vol.2

私があなたに触れたわけ。いいムードで落ちなかった女の、デートの答えあわせ【A】

ねえ、知りたい?

私たちはあの時、何を考えていたのか。

なぜあの時、あなたについて行かなかったのか。

完璧だったと思えたデートで、彼女が帰ってしまった理由とは。

銀座を舞台に広げられた大輔と菜穂のデート。ほろ酔いの彼女がふと触れてきた。その答えとは?

あなたはその解答に、気づけただろうか。


合コンは、時間の無駄だ。

女友達から誘われるたびに、そう思って断ってきた。

私はあの作られた空間が苦手である。自己紹介から始まり、用意されたような会話が繰り広げられ、みな顔には出さないが、心の中で相手を査定し合う。そして解散した後に、今日の会はああだったこうだったと言い合うのだ。

友達のあきに飲み会に誘われた時も断ろうとしたが、合コンじゃなくて仲良いメンバーの飲み会だから!と押し切られ、結局行くことになってしまった。

当日行ってみると相手は商社マンで、私は少し身を固くした。実は、あまり商社マンにはいい思い出がない。

過去に数える程度参加した合コンでの相手が商社マンで、ノリと勢いだけで生きています!ともいうような飲み方とトークに、うんざりしてしまったのだ。職業で人を判断するのは良くないと思いながら、その思い出が蘇る。

その思い出とは裏腹に、今日の飲み会はすごく楽しかった。6人中4人がもう何度か飲んでいるからか、お互いに持ち上げる変なトークもなく、和やかに会は終わった。

特に、大輔くんは、体育会のラグビー部出身というのが見てわかるくらいにがっちりした体の割に、妙に気が利いて私のドリンクを始終気にしてくれたし、4人の仲の良い会話に入れない時に色々話しかけてくれた。なかなか好印象。

だから、大輔くんからラインが来た時は、思わず私も送ろうとしてた!と言いそうになった。

大輔くんが予約してくれたお店は、銀座の『ラ・リュシオール』

簡素な扉に思わず「ここであってるのかな?」と不安になるも、中にはいってびっくり。間接照明が照らされる店内は、驚くほどにムーディーだった。

なかなかやるじゃん。

ここはお任せがいいんだ、という大輔くんの言葉に、ちょっとアラカルトも見てみたいんだけどな、と思いつつも従った。ワインも、料理に合わせておすすめを出してもらう。

「俺、ワイン全然詳しくなくてさ。恥ずかしいんだけど。」

そう照れながら笑う彼の笑顔を見て、かわいい、と私は素直に思った。

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