2017.02.26
婚活は、ワインスクールで Vol.1やみくもに婚活に励むのは、もう終わり。
ある強かな女たちは、婚活の場をワインスクールへ移した。
スクールに通うほどワインが好きな男は、高い年収を稼ぎ、洗練されたライフスタイルを送っている者が多いはずだ。
ワインの知識を深めながら、虎視眈々と男性を見定める女たち。
果たして、その思惑は実るのだろうか?
「ついに今日から始まるのね...!」
—表参道ワインアカデミー
美咲は、目の前にそびえ立つ建物を見上げ、ごくりと唾を飲み込んだ。
外資系化粧品会社に勤務する30歳の美咲。今日はワインスクール初日だが、本社との電話会議が長引いたせいでぎりぎりの到着になってしまった。
19時より1分前に教室に滑り込み、一番前の空いた椅子に慌てて座った。それと同時に、隣に座っていたショートボブの女の子がニコリと微笑み、軽く頭を下げられた。
—可愛い子だな...
それが彼女への第一印象だった。
「皆さん、それでは授業を始めましょう。」
開始時刻になり、先生が壇上に現れて簡単な挨拶をした。授業のわかりやすさとワインへの情熱、そしてその美しいルックスで学校一の人気を誇る講師である。
初回の今日は、前半の授業はオリエンテーション、続いて各自の自己紹介という順で進められ、さっそく美咲の番が回ってきた。
「フランス系の化粧品会社に勤めております。会社関係のパーティーや本社スタッフの接待などでワインを飲む機会が多く、興味を持ちました。」
それらしい入学理由を述べたが、美咲がワインスクールへの入学を決意した本当の理由、それは何を隠そう、婚活のためだった。
もちろん、ワインスクールというのは純粋にワインを学ぶ場所であり、結婚や出会いのための場所ではない。そんなことは美咲だってわかっている。
しかし、美咲が、婚活の舞台としてここを選んだのは、会社の先輩・麗子の一言がきっかけだった。
【婚活は、ワインスクールで】の記事一覧
2017.06.04
Vol.16
婚活は、ワインスクールで 最終回:極上のワインのように女を満たした、男の一言
2017.06.03
Vol.15
いよいよ明日で最終話!「婚活は、ワインスクールで」全話総集編
2017.05.28
Vol.14
「彼まで、あの子を選ぶの?」割れたワイングラスのように砕け散った恋心
2017.05.21
Vol.13
密室で触れ合う彼の手と私の手。「時間よ止まれ」と思わずにはいられなかった瞬間
2017.05.14
Vol.12
ワインバー経営者との秘密の特訓。普段は穏やかな彼の強い言葉に、乱れる女心
2017.05.07
Vol.11
誕生日に連絡もなく、プレゼントを買い与えるだけの夫。破綻した結婚生活を隠していた女
2017.04.30
Vol.10
「どうして私だけ幸せになれないの?」親友の結婚を祝福できない女の、密かな胸の内
2017.04.23
Vol.9
「30代には無理でしょ?」ドレスコード・ピンクは若さの特権と無言で語る20代女子
2017.04.16
Vol.8
慶應幼稚舎vs東大卒の学歴争い。1人の女をめぐる、男同士の熾烈なマウンティングの実態
2017.04.09
Vol.7
夢見ごこちな食事会の締めは、会費の徴収。1人2万円の食事代を請求された女たちの悲劇
おすすめ記事
2016.09.07
秘書の秘め事
秘書の秘め事:秘書って、華やかで楽な、オイシイ仕事?OLの聖地、丸の内ライフ開始!
2019.06.21
東京デュアルライフ〜2拠点目を選ぶ大人の事情〜
“それなり”では満足できない。格差の壁にぶち当たった女が、オランダ移住を決めた理由
2023.06.16
甘いひとくち〜凛子のスイーツ探訪記〜
期待して臨んだ初デートで、アノ話をされてがっかり…。女がモヤモヤした理由とは?
2021.05.05
夫婦、2人。
「夫が女に夢中だと知っていたけれど、まさか…」想像以上にショッキングな興信所からの結果とは
2021.02.02
振り返れば、そこにいる
1人暮らしの部屋の鍵が、いきなり開いて…?女の恨みを買った男に、降りかかった災難
2020.08.25
ヤバイくらいに愛してる
「君のこと、もっと知りたいから…」出会ったばかりの男の部屋で告げられた、衝撃の一言
2017.04.15
フランス式恋愛論
33歳は賞味期限切れ?食事会に誘うも「20代集めて」と言われ、婚活の壁にぶち当たる女
2021.01.31
悪い女
悪い女:「キスだけでもいい…」43歳男に、1回の買い物で100万円以上使わせる17歳年下女の正体
2016.11.26
東カレ読者のベストデート
好きな女性のためなら20時間限定の国境越えも!?港区女子の「中華食べたい♡」で飛んだ先
2018.09.15
黒塗りの扉
夫以外の男と車内で見つめ合った瞬間。唇が触れそうな距離で知らされた、彼の本心
この記事へのコメント