東洋経済・東京鉄道事情 Vol.49

丸ノ内線の「あの駅」はこれから大きく変わる!?

丸ノ内線の車両が所属する中野車両基地は、中野坂上から分岐する支線の中野富士見町駅近くにある(筆者撮影)

昨年秋から東京都杉並区で暮らすことになった。最寄り駅は東京メトロ(東京地下鉄)丸ノ内線の方南町駅であり、この路線を使うことが格段に増えた。

丸ノ内線は池袋から御茶ノ水、銀座、新宿などを経由して荻窪に至る本線のほか、中野坂上から分岐する支線があり、終点が方南町になる。ゆえに鉄道で都心や横浜、千葉などに出かける際は、中野坂上で本線や都営地下鉄大江戸線に乗り換えることが必須になる。

しかしこの路線、今でこそ支線となっているが、当初の計画では本線扱いだったことを知る方は少ないだろう。



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丸ノ内線の計画はどんなものだったか

丸ノ内線を含め、現在東京地下鉄(東京メトロ)が運行している路線は、2004年以前は帝都高速度交通営団(営団地下鉄)という特殊法人が運行していた。この時代を含めた東京の地下鉄の歴史を記した「帝都高速度交通営団史(東京地下鉄発行)」によれば、東京で地下鉄計画が立ち上がったのは予想以上に古く、1903(明治36)年まで遡る。

当初は7路線が考えられていたが、数度の計画変更を経て、5路線に整理される。うち浅草-新橋間は東京地下鉄道、新橋-渋谷間は東京高速鉄道という会社が、いずれも第二次世界大戦前に開業させており、直通運転も始めていた。これが現在の銀座線になる。

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