薔薇色のバツイチ Vol.6

薔薇色のバツイチ:長期出張中の現地妻候補?バツイチは所詮、都合の良い存在なのか

東京で30代前半のバツイチ女性は、モテる。

とにかくモテて、モテすぎる。

30代前半に限れば、結婚経験のない女性よりもバツイチ女性の方がモテるといっても過言ではないらしい。

計らずともバツイチとなり、落ち込んでいたあゆみ(32歳)だったが、離婚の先には薔薇色のバツイチ生活が待っていた!?

離婚後、急増した男性からの食事の誘い。不思議に思っていると、同じくバツイチの松岡から「バツイチ女性はモテる」と説かれる。

次にデートした、結婚前に口説かれていた幸夫には、「離婚するの待ってたよ」と囁かれて有頂天に。

だが、食事会で知り合った春馬に「イタい女」と言われてしまう。その真意を知るため、春馬と食事の約束をしたあゆみだが……。


年下男からの挑発に、心乱され・・・


「あなた一体何がしたいのよ?」

春馬に呼び出された恵比寿の『イスィ』で、あゆみは問い質した。どうして彼はこんなにつっかかってくるのか。その理由が知りたいのだ。

あゆみの言葉を聞くと、春馬はしばしの沈黙の後ようやく口を開いた。

「別に、何がしたいとか目的なんてないよ。ただ、あゆみさんみたいにイタい女の人を見てるのが面白くて」

春馬は両方の眉を大げさなくらい上げて、「わかるでしょ?」とでも言いたげな顔で、あゆみの顔を覗きこんだ。

「じゃあ素敵って言ったのは、何だったの?」

「え、そんなこと言いましたっけ?」

春馬は、すました顔で平然と言い放った。まるであゆみの記憶の方がおかしいのだと錯覚しそうなほど、当たり前のように言うのだ。

「素敵なんて言った覚えはないけど……。まさか、今日は僕があゆみさんを口説くために呼び出したとでも思ってますか?」

春馬は右の口角だけをピクリとあげて、好奇に満ちた目を向けてくる。それを見てあゆみは、自分の顔が耳までかっと赤くなったのが分かった。

【薔薇色のバツイチ】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo