港区おじさんが編み出した「港区女子適性診断」。貴方はいくつ当てはまる？(3/3)[東京カレンダー

港区女子が悩む、自分の存在意義

「大概の子が、一度港区で遊び始めると自分は特別だと勘違いし始める。芸能人とも飲めるし、テレビ局のプロデューサーや芸能事務所の人ともすぐ知り合いになれる環境だから。」

モデルやタレントの卵も多い港区。皆どこかで有名になりたい、目立ちたい、という欲を抱えて集まるが、結局その中から華々しく実際にデビューし、羽ばたいて行けるのはほんの一握りだ。

その結果、素人にもなれず玄人にもなれず、中途半端な立ち位置になってしまう人が多い。その中途半端さに港区女子の悲哀が隠されていると純一は思っている。

なぜ港区女子は高級ブランド物にこだわるのか？

自分は人より特別なはずなのに、結局素人。でも、その辺りにいる一般人とは違うと思いたい。有名になれない代わりに、自分のアイコンとして港区女子は何を誇示するのか？

「そう考えた時に、必然的にブランド物や生活の派手さなど、“目で見て分かるもの”で、人から羨望の眼差しを集めようとするんだよね。」

港区の狭さと独特の価値観が、彼女たちの夢と現実を歪曲させ、そして悩ませる。そんな港区女子たちの心の隙間を埋めるためには、物しかないことを純一は知っている。

「愛情だの、恋だの言っても、結局彼女たちは最終的に自分の元から巣立っていく。でもそこでまた新たな予備軍が入ってくる。永遠に繰り返される、不思議なループが港区にはあるよね。」

結局、お人好しで良い人で終わってしまうことが多い純一。惚れた女性に散々良い思いをさせ、色々な物を買い、投資をしても結局離れてしまう。それなのに、なぜ港区女子を量産してしまう港区おじさんをやめないのだろうか？

「もしかしたら究極の自己満足なのかも...でもここまで来ると、自己実現の欲求と言うより、もはやボランティアかもしれないけど（笑）」

今日もまた、純一の周りには良い生活をしたい、何か純一からおこぼれを貰いたいという欲を持ち、機を待ちながら目を光らせている港区女子が集まっている。

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