東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.17

たった1回の接待でモロバレする『一生出世しない人』の4大特徴はこれだ!

接待でバレることのひとつめは、あなたが「接待の目的」を毎回きちんと理解しているかどうかだ。


接待の場によくいる「困った人たち」


【1】「接待の目的」をわかっているか

一流の接待とは、たんに高くておいしいごはんを食べて、気安い話題でワイワイガヤガヤやることではない。

「オフィスを離れてリラックスした雰囲気の中、プライベートな信頼関係をつくり、それをもとに仕事を円滑に進める」のが接待の基本的な役割である。

もちろん、「接待の目的」は毎回ケースバイケースだ。「仕事のミーティングの延長上」のものもあれば、「たんに仲良くなることが目的」のもの、「これまでの支援に感謝を伝えるため」のものまでさまざまある。

しかし、そういう「接待の目的」を理解していない二流エリートは驚くほど多い。

たとえば、「お互いを個人的に知ることで信頼関係を強める目的」の接待の場で、ひたすら市場環境やリスクファクター、新製品について延々と話す、困った人々も存在する。

あるいは、まだ仕事が終わっていないから議論を続けなければならないのに、いきなり頭にネクタイを巻き、服を脱ぐ兆候を見せ始めるような二流の人もいる。

接待にのぞむ前に、「そもそも、その接待で達成したいことは何なのか」、そして「設定した目標はそれでいいのか」を毎回きちんと明確にしなければならない。

さもないと、それは「ビジネス接待」にならず、たんなる「会社のカネで飲み食いするだけの場」で終わってしまうだろう。

【2】「食材への配慮」ができるか

もうひとつバレるのは、あなたが「どのくらい他人の個別事情に配慮できるか」だ。

仮に気心の知れた仲の良いお客さんと行くなら、あなたの好きな焼肉屋やウナギ屋、天ぷら屋でもいいだろう。

しかし、海外のお客さんとのビジネスディナーでは、来る人の背景が多様なだけに「細心の配慮」が接待の成否を分ける。

なかでも重要なのが、「食材制限への配慮」だ。欧米やインドにはベジタリアンが恐ろしく多い。ベジタリアンのインド人のお客さんを、神戸牛の焼肉屋さんに連れて行ってしまっては、「あなたばかりおいしい肉を食べて、お客さんはサンチュとキムチだけ」という二流以下の接待になってしまう。

また、当然のことながら、「食物アレルギーへの配慮」も怠ってはならない。私自身、ピーナッツアレルギーで気絶したアフリカの投資家を目撃したことがある(120キロの巨体なのに、本当にピーナッツ一粒で気絶したのだ)。

こういう事態を防ぐためには、「徹底的な事前リサーチ」が重要になる。

相手の好みや食べられる料理をうまく聞き出し、仮に忙しくても自らレストランを下見し、味や雰囲気を確認したうえで万全を期すことが「一流の接待」には不可欠なのである。

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