大激戦の2016中華の陣! 制したのは、表参道にあるスタイリッシュなあのお店!

昨年は〝高級カウンター中華〞ブームであったが、今年はコース仕立てで供される高級中華と、大人数でシェアしたくなるディープな中華の二分化。いずれも食材や調味料に徹底したこだわりを持ち、本物志向であることに違いない。

中でも、表参道のスタイリッシュな空間でオールド上海料理を楽しませる、このお店がベストチャイニーズ賞を受賞。その魅力に迫る。

「中華干し梅入り酢豚」¥2,808。「キンキの香り蒸し」1尾¥1,944~。千切りの大根に金華ハムや葱を混ぜ、ラードを練り込んだ生地で包んだ「大根パイ」2個¥1,296

オールド上海の家庭料理にオリジナリティが光る『Mimosa』

表参道

青山の裏路地に誕生した一軒。そのお洒落な佇まいに、「本当に中華料理店?」と不安になりつつ扉を開けると、中国の高級マンションの一室をイメージした空間が広がる。

オープンキッチンの厨房に立つのは、33歳の若さで独立を果たしたオーナーシェフの南 俊郎氏。大阪の名店『空心』を経て、新宿御苑前『シェフス』に入店、6年半のうち4年半はシェフとして腕を振るった実力の持ち主だ。

メニューは、アラカルトのみで、その8割が現地で愛されているオールド上海の家庭料理。修業時代に培った〝素材の持ち味をシンプルに引き出す〞ことを信条とし、古典的なレシピにアレンジを加えている。

スペシャリテのひとつ「中華干し梅入り酢豚」は、「紹興酒などに入れる中国の梅干しを酢豚に合わせたら美味しいのでは?」という発想から完成した、梅干しの持つ甘みと酸味を活かした逸品。「キンキの香り蒸し」は、みかんの皮である陳皮とオレンジの果汁でマリネして蒸し上げた優しい味わいにホッとする。

いずれの料理もレシピは実にシンプルで、素材や調味料の組み合わせの妙にセンスが光る。また食べたいと記憶に残る味わいだ。定番のメニューに加えて、約2カ月ごとにテーマに合わせたメニューを展開。11月からは上海蟹を用意する。

中国醤油や干し海老の旨みが詰まった一皿は、黒酢をたっぷりと回しかけていただく「葱油拉麺 上海油そば」¥1,728

トマトを中華鍋で一気に炒めることで薫香をまとわせた「卵とトマトの薫香炒め」¥2,484

音や香りに食欲をかき立てられる活気あふれる厨房と、シンプルでスタイリッシュな内装のコントラストも◎

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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