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  • ウイスキーと美女 Vol.1

    ウイスキーと美女:BARでウイスキーを飲みながらキメる男と銘柄を気にする美女

    レストランのテーブル越しに口説いたとしても、なかなか恋愛が進展することはないだろう。

    恋人関係への近道となるのは、BARでのひととき。艶やかな空気を纏ったBARは、大人の男女が距離を縮めるために必要不可欠な存在といってもいい。

    そんな大事な場面で男が選ぶのは、勿論、ウイスキー。理由は簡単。ウイスキーを選ぶだけで、"大人の男の風格"を醸し出すことができるから。

    さて、今宵も一軒のBARに一組の男女が訪れた。
    BARでウイスキーを飲む男の姿を見て、美女は何を想うのだろうか?

    大手広告代理店で営業職を務める松尾雄二(35歳)。
    社会人11年目。最近昇格を果たし、現場の責任を負う立場となり今までに感じたことの無いプレッシャーを感じていた。

    特にこのところ雄二を悩ませているのは、来週末に予定されている大型の競合プレゼン。しかしプレゼン内容はまだ白紙に近い。プレゼンを目前に控え、雄二は大きなプレッシャーと不安を感じて眠れぬ日々を過ごしていた。

    そんな雄二が心待ちにしているのは、この週末に予定しているエリカとのデートだった。

    「ここ、僕の行きつけのBARなんだ」

    店に入ると雄二は、エリカのために椅子を引きながら耳元でささやいた。

    「へぇー。こういうところで飲んでるんだね」

    エリカは大きな目を更に見開き、まるで美しいものを愛でるように、目の前にならぶお酒の瓶を見渡した。

    ―いい滑り出し。やっぱりこのBARを選んだのは正解だった。

    エリカの濡れた瞳を見ながらひとまず、お店選びに成功したことを確信して「よしっ」と、心の中で呟いた。



    エリカと出会ったのは、同期の中林が開いたホームパーティだった。芝浦の タワーマンションに引っ越した中林が、最上階のパーティルームを借りて開いた会だ。男女合わせて15人ほどが集まった中に、ひときわ目立つ3人の女性がいた。話してみるとその3人は秘書をしているという。その中に、エリカはいた。

    これまでも色々な職業の女性たちと食事する機会は数多あった。 メーカーの広報や、クリエイター、CA、もちろん秘書もだ。表面的に可愛い女性はたくさんいた。しかし、今回は何かが違った。エリカを見た時、雄二はまるで体の中を電撃がはしるような衝撃を覚えた。

    ―なんて綺麗な人なんだ……。めちゃくちゃ好みだ。

    ひと目惚れだった。しかし相手は周りが振り向くほどのいい女だ。きっと多くの男が言い寄っていることは間違いない。

    ―どうすれば彼女との距離を縮められるのか?

    久しぶりに沸き立つ情熱を感じながら、雄二は秘策を探し始めた。

    富士山麓

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