2016.11.17
ウイスキーと腕時計、一見異なる両者だけど、俯瞰すればどこかが似ている。お互いの魅力から見える意外な共通項をご紹介。
今回は、最低3年の熟成期間を要するウイスキーと、ゼンマイというアナログな機能で正確な時を刻む機械式腕時計を比較した。
共に男が憧れる嗜好品ゆえ、バーでグラスを傾けつつ終電時間を確認…なんて所作も、男の浪漫を感じさせてくれるだろう。
熟成によって磨き上げられた時計とウイスキー
男なら一度は惹かれるスコッチウイスキー。その製法は法律で規定されるほど厳格。仕込み、発酵、蒸留、樽熟成を経て一本の瓶に収まるまで最低でも3年、長ければ10年、最高峰では30年以上もの時間を要する。
生産地域や作り方、熟成期間など複雑な要因で多彩な魅力を生み出すその姿は、地域や生産背景などによる個性を宿し、幾度となくブラッシュアップを図る腕時計にも重なってくる。
さてウイスキーを大別すると、ひとつの蒸留所のみで作られるシングルモルト、複数のウイスキーをブレンドして生まれるブレンデッドの2種類がある。
まず、シングルモルト。スコットランドには100を超える蒸留所があり、地域や環境によって実に多様な銘柄がある。日本における地酒や地ビール同様、環境要因や作り手の特性が色濃く反映され、個性的なフレーバーが持ち味となる。
アイラ島が生んだ『アードベッグ』は、海のようなヨード香、燻製魚の香り、柑橘系果実の香り、チョコレート香などが織り成す複雑な味わいでツウにはたまらないもの。時計でいえば、ブランドの看板となる個性派が当てはまるだろうか。
例えば、110以上の面を持つケースの「ブルガリ オクト」。ジェラルド・ジェンタとダニエル・ロートを傘下に収め、存在感を高めたブルガリが、2012年、新コレクションとして発表した名作だ。
登場間もないが、ウォッチメーカーとして着実にブランドを牽引している。
一方のブレンデッド。こちらのほうが実はスコッチウイスキーの主流である。キーモルトと称されるシングルモルト数種を中心に、大麦以外の穀物から作る癖のないグレーンウイスキーなどをブレンド。安定した味わいとともに多彩な風味が得られる。
例えば、19世紀から続く『バランタイン』。スコットランド各地の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を40種類以上ブレンドし、17年以上の長期熟成が織り成す深い奥行きが特徴だ。バニラ香、樽香などの香りと、クリーミーでありながら、かすかにスモーキーでもある絶妙なバランス感で幅広く愛されている。
時計でいうなら、安定した人気を誇る老舗の定番。例えば、ムーンウォッチで知られるオメガ「スピードマスター」。月の影を表現したこのモデルは、現在では高性能コーアクシャルキャリバー9300に高度な製作技術によるグレーセラミックスケースを纏い、人気、実力ともに充実している。
熟成というキーワードでつながる時計とウイスキーの魅力。きっと男を上げるに相応しい〝小道具〞となるはずだ。
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