東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.8

貴方は大丈夫!? 金遣いでバレる、『生涯二流』の人の4大欠点はこれだ!

もうひとつ、金銭感覚でバレるのが、その人自身の「価値観」「精神の成熟度」「人生の優先順位」である。


「何におカネを使っているか」を見れば、その人がわかる


【4】その人の「価値観」「精神の成熟度」「人生の優先順位」が出る

何におカネをかけるかというのは、これは個々人が毎日下している「人生の予算配分」、もっともらしく言い換えると「アセットアロケーション」と考えることができる。

あらゆる世界中の大金持ちのおカネの使い方を見てきた私が断言できるのは、おカネの使い方には自身の「価値観」や「精神の成熟度」「人生の優先順位」がもろに反映されてしまうということだ。

あなたは将来のことを考えずにすべて、自分の洋服と六本木のクラブ代に費やしているかもしれない。趣味のカメラにボーナスをすべて突っ込み、実家の老いた両親にはその墓代を出すまで、何かを買ってあげようという気が一切ないかもしれない。恐ろしいことに、自分はハワイに行くが、親は熱海にすら連れて行ったことがないかもしれない。

はたまた、あなたはひそかに善行を働き、収入の10%を、見上げたことにフォスターペアレントに寄付して世界の貧困にあえぐ子どもたちを支援しているかもしれない。

ひょっとすると、まだ10代の子どもたちがテロリストに蹂躙(じゅうりん)されている現実を知ったあなたは、居ても立ってもいられず、ISISに残忍な迫害を受けている不遇な難民を支援するために、寄付をするかもしれない。

本題に戻ろう。ここで言いたいのはただの一言。「自分がどういう人か」「他人がどういう人か」を知りたければ、「何におカネを使っているか」という事実を見ると一目瞭然だということだ。

もちろん、「自分のことで精いっぱい」という苦しい状況にいる方はまったく別だ。しかし比較的おカネに余裕があるのに、自分のおカネの使い道が、高級レストランと宝飾品と、港区にある高級マンションの家賃か住宅ローンしかない方に申し上げたい。

あなたはこれからも、自分を物質的に満たしはするが、「自分で稼いだおカネを、自分以外のより大きな目的のために使う」ようなことは、まずもってしないであろう(それも個人の自由な生き方の選択ではあるのだが)。

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