東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.8

貴方は大丈夫!? 金遣いでバレる、『生涯二流』の人の4大欠点はこれだ!

金銭感覚によってバレる「デキない二流の人」のひとつめの欠点は、「他人のカネで遊び倒そう」「他人のカネならムダ使いしても平気」という「貧乏根性」「たかり根性」である。


最初のミーティングで、プラダのバッグを配る二流


【1】「貧乏根性」「たかり根性」が出る

たしかに金融の世界では、「ディナーミーティング」という名の接待が非常に多い。某大手金融機関など、予算を持っている人の中には、月に何百万円も飲食に使い込んでいる人も少なくない。

そういう人のまわりには、必然的に「ごちそうになってやろう」「他人のカネで遊び倒そう」という貧乏根性、たかり根性を有している人たちが大勢集まってくる(実際、最近は公的年金だけでなく企業年金なども過剰接待を受けて資産運用会社に便宜を図ったことがバレてお縄になる人も増えている)。

ディナーに誘っても、そこに営業サイドの「大きな財布」の持ち主がいないと、自腹を切ることになるので絶対に出てこない。逆に、「二次会はXXXXファンドが面倒を見てくれます」となると、まったく仕事相手でも何でもないのに、喜び勇んでわれ先にと駆けつけてくるのだ。

そういう人に限って、(私は絶対に行かないが)仮に六本木にある、大学生が接客をするキャバクラに行こうものなら、本来の目的である「仕事相手と親睦を深める」という目的を放り投げ、一目散に自分の好きなタイプの子を見定め、ひたすら向こう2時間、その女の子を独占して話しまくるのだ。

そして会計タイムになると、事もあろうにトイレに逃亡。支払いが済んだころを見計らって帰ってきて、「あれ、もう支払っちゃったの? 次は俺に払わせてよね!」などと白々しく逃げ帰るという、遊び方もことごとく二流なのである。

ここまでのケースはまれとしても、「ごちそうになってやろう」「おごってもらえるなら出かけよう」という貧乏根性は早晩、あの人は「おカネに汚い人」「ケチな人」「フェアでない人」という悪名を広げてしまい、仕事でもプライベートでも、まともな人から相手にされなくなるのだ。

【2】「金品で人を釣らない倫理観」の有無が出る

「おごってほしい」という“たかり根性”は、食事だけでなく贈り物も同じだ。二流の人に限って「刹那的な贈り物攻撃」に弱いものだが、じつは贈る側も「二流の人ほど、安易にプレゼントで相手の歓心を買おう」とする。

実際、私は某国の財閥ファミリーの娘さんと最初のミーティングにのぞんだ際、なぜかプラダのバッグをお土産にもらって、内心有頂天で舞い上がってしまった。そしてあろうことか、舞い上がりすぎてホテルのロビーに忘れて結局持ち帰れなかったのだ。

仮に持ち帰ったとしても、まず税関で30%の15万円くらいとられ、おまけに会社に帰ったらコンプライアンスオフィサーに自己申告で渡さなければならないのでじつは税金の払い損で終わってしまうわけだが、そういう「贈り物攻撃を相手にしかける二流のカネ持ち」は思いのほか多い。

二流の人ほど、ほかに「相手をもてなす、喜ばせる術」を持たないので、いきなり「おカネにモノを言わせて歓心を買おうとする」のである。こういった「倫理観なきプレゼント攻撃」は、二流を舞い上がらせる効果は強くても、「ビジネス・エシックス」に厳しい一流のビジネスパーソンからの信頼を一挙に失ってしまうものである。

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