東京異業種転職 Vol.1

東京異業種転職:転職後に年収1.8倍!出版社から、六本木の急成長中アドテク企業へ

どこにセンターピンを置くか


三井さんの気持ちを突き動かすのは、世の中の常識や旧態依然として今の時代には最適でないシステムを疑い、それを変えていこうとする人だという。

「僕は弊社の経営陣、特に自分と歳も近いCOOをとても尊敬しています。夢やビジョンだけを無責任に語るようなタイプの経営者ではなく、簡単には実現できないけれど、実現すればとても価値のあることを社員に伝え、それをかたちにできる人。

こんなに尊敬できる人のもとで仕事をする機会は人生を通じても少ないと感じていますし、今の環境にとても満足しています。」

三井さん自身は、転職を通じて急成長を続ける独立系ベンチャー企業に自分の将来を見据えた。

「目的達成のためにやらなければいけないことはたくさんありますが、その中で一番重要でインパクトが大きいこと、つまり、何がセンターピンなのかを常に意識しています。」と、やるべきことをいかに正しい順番で実行するかに知恵を絞る。


気になる転職後の変化と言えば、祐天寺から住まいを職場から徒歩15分圏内の六本木エリアに移したことがある。年収は前職の1.8倍ほど増加したというが、基本的なライフスタイルには大きな変化はないようだ。

「今は同世代で自分よりも年収が高い人がいたとしても、気にすることは一切なくなりましたね。前は羨ましさというか焦りみたいなものを感じていましたが、

今は寧ろ、その人が何をして稼いでいるのかというところを見るようになりました。貯金ですか?いやぁ……飲み会に全部使い切っちゃってますね」

自宅も職場も六本木駅から徒歩15分圏内で、美味しい店巡りには目がないという、まさに東カレ男子の要素を持ち合わせた三井さんだが、食事会も六本木と麻布十番で完結してしまうことが多い。

六本木エリアでよく行くのは、『クッチーナ イタリアーナ アリア』や乃木坂にある『bird酉男man(バードマン)』。麻布十番であれば、『十番右京』、『博多ほたる』、『がいがい、』が行きつけだ。交際費の額は今はそこまで気にしておらず、毎回1~1.5万円程は使ってしまうという。

―転職によってまさに「水を得た魚」になったのではと思いますが、三井さんの今後のビジョンは?

「まずは海外支社のビジネスを成功させる任務を全うしたいですね。僕自身は、長期的なキャリアビジョンはなく、今やりたいこと、やるべきことをするというタイプなので、まだ先のことはわからないです。ちなみに今後数年間は海外なので、結婚は目下の課題なんですけどね。まあ、彼女も1年以上いないですが……」と苦笑い。

元々思い描いていた夢を転職で実現する者もいれば、転職をきっかけに自分の適性ややりがいを見つける者もいる。三井さんは社内の評価だけに囚われず、市場規模で自分のポテンシャルと強みを客観的に判断し、新たに人生のやりがいと夢を見つけたようだ。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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