執行役員リサとマリコ Vol.1

執行役員リサ:「バリキャリ」なんてもう古い?28歳、女性執行役員誕生の裏側

25歳、入社3年目の転機


CNAに入ってからは無我夢中で働いた。最初に配属されたのはブログサービスである「ミドリムシ」事業部だった。当時、「ミドリムシ」はすでに国内でもトップのシェアを誇っているブログ事業で、それをどう伸ばしていくかが課題だった。

元々高いアクセス数を誇り、会社の基幹事業の一つだった「ミドリムシ」のさらなる成長は、CNAの必須課題だった。そのため、ブログの付加価値を高めるために細かいサービスの戦略を練ったり、広告戦略を立てたり。気づいたら3年もの間、ミドリムシ事業部に籍を置いていた。

無我夢中で走り続けた3年間だったが、ふと気づけば25歳。30歳になる前に、入社前の目標であった「新しいサービスを作る」ことを、何が何でも実現したかった。

その時ちょうど、社内公募で新規事業を募集していた。「これだ!」と思ったリサは、女性向けのキュレーションメディア「ラスカル」を応募。見事社内コンペで優勝した。

しかし、そこからは苦労の連続だった。ミドリムシ事業部から「ラスカル」立ち上げのために新規事業部に異動した。右も左も分からない場所での初めてのプロデューサー業。社内コンペで優勝しただけの小娘に一体何ができるんだ、直接は言われなかったが、周囲からのそんな声が聞こえそうだった。

それでも、リサは諦めなかった。エンジニアにもデザイナーにも必死に食らいつき、何度も頭を下げた。

夢中で走り続けた20代。気付いたら、執行役員に!?


結果、リサを含めて5人ほどのチームでやっていた「ラスカル」は徐々に業績を上げて、MAU(月間利用者数)は2,000万を突破した。女性向けのキュレーションメディアである「ラスカル」は、“20代女性のネットインフラ”とまで言われるようになった。

それが軌道に乗り少し落ち着いたと思ったら、今度は執行役員。

ひとまず気を落ち着かせようと、社内のカフェテリアスペースで一息つくことにした。

元々、「出世したい!」という強い願望があるわけではなかった。CNAに入ったのもコンテンツビジネスに興味があったからだし、入社してからも「面白いことをしたい!」と常に考えていただけだった。

この私が執行役員かぁ…。思わず笑いがこみ上げてきた。

−やるからには、しっかりやろう。今までだって乗り越えてきたんだ。妥協はしない。

大きく深呼吸をし、勢いよくコーヒーを飲み干した。

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