新・東京婚活事情 Vol.1

新・東京婚活事情:商社マンの憂鬱。婚期を逃した男の、危険すぎる癒しとは……?

東京都内のハイスペックな男女たち。

大都会東京で生き抜く彼らの恋愛感、そして結婚観は、一体どのようなものなのだろうか?
人生を左右すると言っても過言ではない、結婚という制度。特に都会では、そんな結婚に対するハードルが年々高くなっている。

一筋縄ではいかない、現代の婚活。他人から見れば羨ましい限りの人生を送る都会人の、結婚に対する価値観、その裏に潜む闇、リアルな実情を覗きたくはないだろうか?

東京砂漠の婚活市場最前線に迫る「東京婚活事情」、復活。


34歳の商社マン。華々しさとは程遠い虚しさとは?


はじめまして、僕、太一と言います。今年34歳になります。はい、独身です。結婚の予定もありません。生まれは東京文京区、高校から私立で、エスカレーターで某私大入学、新卒で某商社に入社しました。

まず一言言いたいんですけど、商社マンって、エリートだって崇められることもあれば、実は大して稼いでもないのに調子に乗るなとか、何かとネタにされやすい職種なんですよ。だから、あまり大袈裟に書いたりしないでくださいね。

商社マン商社マンって、世間では色々言われますけど、実際僕の生活は本当に寂しくて、地味なものですよ。

仕事は普通にかなり忙しいです。平日は朝から晩まで働いて、送別会やら歓迎会やらもしょっちゅうあり、グッタリしています。お食事会やデート? そんなの、しばらくしていません。彼女なんて、もう6年もいませんよ。

商社マンはモテるだろとか、やっぱりよく言われますけど、東京にはもっと戦闘能力の高い男たちもゴロゴロいるんで、そうでもないですよ。それに30歳もだいぶ過ぎれば、お食事会なんかの誘いもガクンと減りますね。そもそも周りはほとんど結婚していて、子供もいます。

たまに後輩に誘われてお食事会に顔を出してみても、後輩たちは先輩の僕に気を遣うっていうか、そういう空気が虚しくて、こっちもまた気を遣って、結局全部奢ることになって、「太一さん、誰か気になる子いました?」なんて言われても、素直に後輩たちに「あの子がいい」なんて、恥ずかしくて言えないじゃないですか。何か惨めで、そういうのも疲れちゃいました。

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