エスケープ・ハワイ Vol.1

エスケープ・ハワイ:東京で疲れ果て辿り着く楽園。30歳、3ヶ月の現実逃避の先にあるもの

それでも戻る場所は東京にあり


すっかりハワイに馴染み、性格まで変わったという優美だが、東京にはいつ戻るのだろうか?

「最初から3ヶ月と決めていたので、もう直ぐ帰ります。そろそろ忙しくしようかなと(笑)。仕事もありますし、私が帰る場所は東京なんだなって気がつきました。」

前まで逃げたくて仕方なかった東京が、今は恋しいという。

一度東京を離れ、ハワイという場所に来て心が洗われたと同時に、ネイリストとして頑張ろうと誓った気持ちを思い出したそうだ。

社会人になってから一生懸命頑張り続けている間に溜まっていた見えない疲れ。この2ヶ月の間にすっかり心が軽くなり、東京生活の毒がすっきり抜けたと言う。そして美優にとっては3ヶ月という期間も良かったそうだ。

「ギリギリ社会復帰できる期間。そして心の底からリフレッシュし、新たな気持ちで挑める丁度良い期間でもあります。」

サーフィンで日に焼けた彼女の顔から笑みがこぼれていた。


「帰国直後はハワイの空気感が確実に恋しくなるし、ハワイボケを直すのが大変だと思いますが。」

そう前置きを付け加えながらも、今回のハワイで優美は再び東京生活に意味を見出せたそうだ。

「たっぷりと充電しました。もう大丈夫。」と。


ずっと東京の中心にいると忘れてくる東京の良さ。毎日が刺激的で、皆切磋琢磨しながら何かを掴もうとしている野望渦巻く街。

渦中にいると気がつかないが、一度遠くからその渦を見てみるとまた違った物が見えてくる。そして何故か戻りたくなる魅力がある。

東京を離れた時に、人は生気を養い、そしてその戦場でまた再び戦うパワーを蓄えられるのかもしれない。

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