日本で冷やし中華を生み出した名店で、冷やし中華の極意を聞いてきた!

辛みを加えたいなら辛子や、ラー油をお好みで入れてみよう。

お家でも試したい!「冷やし中華」のおいしい作り方

一度は『揚子江菜館』で元祖の味を楽しみたいが、家で作って食べることも多い「冷やし中華」。そこで四代目・陸さんにおいしい作り方のポイントを伺った。

【麺を茹でたら…】
麺は茹でた後、氷を入れて、よく洗おう。茹であがったあとに出る麺のヌメリが残っていると、食感が悪くなってしまうのだ。
【麺の水切りは…】
よく洗ったあとは、とにかくよく水を切ろう。麺に水気が残っているとタレの味を薄めてしまう。
【具の切り方】
具は、麺の細さに揃えて切ろう。全ての具材が均一の細さになっていることで、全体の味が馴染みやすくなる。

11時30分~15時までのランチタイムならシューマイ付きで¥1,510

【錦糸卵を作るなら】
卵を溶いたら、片栗粉を混ぜてみよう。こうすることで、ふんわりとした食感の錦糸卵を作ることができる!
【具材選びのポイント】
好きな具を選んで入れられるのも冷やし中華のいいところ。具材を選ぶ時は、なるべく食感が違う具をちらすのもポイントだ。そうすることで、最後まで飽きることなく味わえる。

『揚子江菜館』の味を忠実に再現することは、難しい。しかし、なるべくおいしい冷やし中華を家で食べたい!というならぜひこの5ポイントを守って作ってみていただきたい。

冷やし中華の前身である「三絲冷麺」(¥1,290)も美味。

元祖の元祖も味わえる! 中国生まれの冷やし麺も絶品

「元祖冷やし中華」の前身ともいえるのが、黒酢入りのタレでいただく肉味噌がのった「三絲冷麺(さんすひやしそば)」だ。『揚子江菜館』が神保町へ移転する前の西神田時代から提供されていたメニューで、中国の家庭では、一般的に食べられているという。冷やし中華は、この冷麺を日本人向けにアレンジしたものである。

食べてみると肉味噌のおいしさが際立っているのがわかる。豚肉はバラ肉やモモ肉など独自の調合で合わせ、肉の食感が残るように粗めにみじん切りに。京都産の赤味噌を使用し甜麺醤、XO醤、唐辛子、干しホタテ、干しエビを入れ、油で炒めて仕上げるという肉味噌。その手間暇を感じる完ペキなおいしさがひと口ごとに感じられるだろう。

「麻婆豆腐セット」(¥820)

ランチで提供されている「麻婆豆腐セット」にも注目。
こちらの麻婆豆腐は、なんとあさり入り。「10年前までは普通の麻婆豆腐を提供していましたが、あさりを入れたら、もっと旨みが出ておいしいと思い提供を始めました」と陸さん。
あさりから出る濃厚なダシが、麻婆豆腐の味をギュッと引き締め、ご飯の進む極上のおかずへと進化している。夜はカボチャ入りの麻婆豆腐も提供しているそう。

「元祖冷やし中華」は伝統の味を守り抜き、その他のメニューはおいしさを追求し、進化を続ける『揚子江菜館』。夏の風物詩的料理のひとつ「冷やし中華」の歴史を紐解き、その味わいを堪能してみてはいかがだろうか?

あさりの旨みがたっぷりの麻婆豆腐は必食だ!

伝統の味も守りつつ、おいしさの追求はし続ける名店である。

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