とっておき美女 Vol.2

26歳で起業したセクシー美女が思い出すだけでも恥ずかしいギラついた過去

OLを辞めて、起業。女性をターゲットとしたアートWebマガジンをプロデュース
新井まる(29歳)

「両親がイラストレーターということもあって、小さい頃から美術館とか絵画とか、アートに囲まれた環境で育ちました。大人になって、その環境が普通ではないことに気づいたんです。だから物心ついたときから、日本でもっとアートを広める仕事をしたいって思っていました」

そう語るのは、大和撫子系美人、新井まるさん(29歳)。

ひらがなで“まる”。「地球が球く、球体は物理的に最も強く、かつ美しい形なのでそういう人に育つように」という思いを込めて両親が名付けたという。

200万円の資金を基に2013年、女性をターゲットとしたアートWebマガジン「ガールズ・アートーク」を開設した。

「新卒で広告代理店に勤務していました。3年で起業するって昔から決めていたので学生時代からコツコツ貯金していました。日本の女性ってすごく好奇心が強くてパワフルじゃないですか。でも残念なことにそのパッションはアートに対してはあまり向けられてなくて……」

大手企業を辞め、女ひとりで起業。これは、なかなかできることではない。彼女自身こそ、パワフルな日本人女性のひとりである。

「インターネットに載せられているアートの情報は専門的なものが多くて、知識がない人にとっては少し敷居が高いと思います。気軽に美術展の情報やアーティストのことを知れるサイトがあれば、もっとアートに興味を持ってくれるかなって思ったんです」

バックパッカーで37カ国訪問。旅先での経験が今の自分の糧に

幼少時代からさまざまなアートに触れてきたまるさん。その感性は、バックパッカーで37カ国以上も旅をして、その国々で見てきたカルチャー、世界遺産や美術品、音楽によって磨かれてきた。

「中でも一番印象に残っているのはマレーシアのボルネオ島にあるキナバル山ですかね。4095mの山を登ったんですけど、とにかく道が険しくてハードでした。頭に懐中電灯つけて、まさにサバイバルでしたね。山頂で見たご来光がホントに感動的で、今でもその絶景が目に焼き付いています。そのあと一週間くらい筋肉痛が治らなくてツラかったですけど(笑)」

まるさんは見た目は華奢なカラダだが、かなりアクティブである。きっとその溢れるヴァイタリティーが、仕事面においても大いに発揮されているのだろう。

「立ち上げ当初はなかなかメディアとして認識してもらえなくて、苦戦しました。美術館へ取材のオファーをしても断られることも……。今でこそやっとアーティストさんとのコラボや、タイアップ広告などほんの少しずつですがお仕事をさせていただける機会も増えてきましたが、最初は赤字が続いていましたね。明日が心配で眠れない日が続くこともあり、何度も『もう辞めようかな』とも思いました」

そんな思いをしてまで、なぜ彼女はWebマガジンの運営を続けてきたのだろうか。

「つい先日、ガールズ・アートーク設立3周年のイベントをやったんです。700件以上の過去の記事のアーカイブを見直していたら感慨深い気持ちになりました。私、門田光雅さんのファンで、前に取材させていただいたんですけど、私のサイトの記事を見てくれた方が門田さんの展示会に足を運んで、作品を購入してくれたみたいなんです。それを聞いたときはすごく嬉しくって! 『自分のやってきたことは無駄じゃなかった』って報われた気がしました」

その出来事が彼女を奮い立たせた。

実際、仕事で行き詰ったとき、まるさんは何度もアートに救われてきたという。だから、「アートの素晴らしさを伝えたい!」。その気持ちはより一層強くなっていく。

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