渋谷のんべい横丁でハシゴ酒!『おんな酒場放浪記』倉本康子の行きつけ居酒屋

“汗かきながらのおでんもいいね”

昭和が薫るコの字カウンターおでん『なだ一』

二軒目

続いて2軒目に選んだのは、行きつけのおでん屋『なだ一』。

「今日は木曜日だから、ここにしました。空いてるかな〜?」と謎のお言葉。引き戸越しに顔だけ店に入れて様子を伺うスタイルは、手慣れたもの。運よく空いていると、するりと中へ潜り込む。

「とりあえず、焼酎ロックで!」とロックなオーダーで始まった、第2ラウンド。湯気立ち上るおでん鍋を前にヤッコさんが頼んだのは、メニューにはない、コロッケ!?

「木曜はコロッケの日。この日しかない限定メニューなんですよ」

なんと取材日が木曜とあって、老舗おでん屋さんの隠れメニューを虎視眈々と狙っていたのだ。

「やっぱりカウンターが好きなんです。お店の人とも、周りのお客さんとも仲良くなれるから」店主の富永千登勢さんとあーだこーだとおしゃべりしつつ、気がつけば杯はどんどん進んでいる。

おでんの熱気か、酔いの加減か、ほのかに紅潮するヤッコさん。美人に拍車がかかる上に、酒場のこの人は実に楽しそうなのだ。

木曜限定コロッケ。ジャガイモとタマネギ、ひき肉で作る特大コロッケ。秘伝ソースが酒を誘う

写真右より東京あげ、大根、ロールキャベツ。おでんの出汁で焼酎を割った出汁割も味わい深く、こちらは二日酔いしないと常連客に評判。
店主の兄が経営する横丁内のまぐろ料理店からの料理の配達も可能

昭和の佇まいを今に残すのんべい横丁の中でも、3代続く老舗の一軒で、白醤油をベースにしたおでんが名物。じっくり煮込んだ大根や玉子、牛スジなどの定番ダネから、ロールキャベツやしゅうまい、しいたけ包みなどの変わりダネも豊富

“謎すぎるインテリアが妙にハマってるよね〜”

“狙い通り!心地いいでしょ”

狭小空間にちりばめた センス溢れる美酒空間
『Bar Piano』

三軒目

そして最後に訪れたのは10年以上通ういう『バー・ピアノ』。ひと際異彩を放つこちらのバーは、渋谷でクラブや古着屋を経営するオーナーのセンスをちりばめた隠れ家。

真っ赤な照明の店内に一歩足を踏み込めば、鹿の剥製に、怪しい絵画、シャンデリアにトルコランプが吊り下げられ、ここが横丁、いや日本であることも忘れてしまう異次元空間だ。

「怪しくて謎な店でしょ〜。ここは店主も謎なんです〜(笑)」店主の松村逸夫さんと乾杯し、やっぱり笑顔でビール。この人、根っからのビール好きなのだ。

「え〜もう取材、終わり!? まだまだあるんだけど、どうする?」酒と美女。そりゃ、とことん延長ラウンド頑張りますと、深夜まで渋谷はしご酒は続くのであった。

CNNのドキュメンタリー番組でも紹介されたこともあり、海外からのゲストも多数

“お疲れさま~ また飲もうね!”

■プロフィール
Yasuko Kuramoto 女性ファッション誌で活躍する一方、BS-TBS『おんな酒場放浪記』では、その飲みっぷりと気さくなキャラクターが大人気。また、“インテリアモデル”として、お部屋コーディネートや収納のアイデアを提案するなど、素敵な女性のライフスタイルのお手本としても人気を集めている。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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