東洋経済・東京鉄道事情 Vol.10

女子鉄アナが迫る!京急がやたら「PR上手」なのはナゼなのか!?

京急電鉄鉄道本部の櫻井和秀営業部長(右)と久野知美さん(撮影:尾形文繋)

――私的なお話で恐縮ですが、うちの母親は特別鉄道ファンではないのですが、昨年使わせて頂きまして。大満足だったと聞いています。

ありがとうございます。まずは企画きっぷなどをきっかけに沿線を知っていただいて、定住促進に繋がれば。その一環として、沿線にお住まいの方に向けて、昨年12月から朝の上り方面で着席保証の列車「モーニング・ウィング」の運行を始めました。

空港に設置された、マスコットキャラクター「けいきゅん」の形をした券売機(撮影:尾形文繋)

――少しお話はかわりますが、数年前より羽田空港の活性化に取り組まれていると伺っていますが、具体的な戦略についてお聞かせいただけますか。

都心から羽田まで、国内線で14分、国際線で11分ということが、首都圏ではだいぶ認知されてきました。でも地方の人にとってはまだまだです。東京モノレールさんのほうが圧倒的な歴史がありますので、地方の人は羽田空港からモノレールに乗るという認識なのだろうと思います。そこで、地方空港で一生懸命宣伝を行なっています。

地方空港の出発ラウンジには当社の切符の自動販売機を設置しているのですが、その更新のタイミングに合わせて弊社のマスコットキャラクター「けいきゅん」の形をした券売機を設置します。顔のところがちょうどタッチパネルになっていて、形態がけいきゅんの姿です。

――本当ですか!お子様が「なに?」って駆け寄りますよね。そうしたらお父さん、お母さんもスルー…もとい、通過できませんね(笑)。

そうなっていただけるといいと思います。「モノレールさんを向こうに回して」という文脈でよく捉えられますが、弊社は、競争ということではなく、モノレールさんといっしょに羽田空港の利便性、魅力を高めていきたいのです。

――目的地によって浜松町に行くのがいいのか、品川に行くのがいいのか、変わってきますからね。

まずは情報を発信して、旅の目的に応じて使い分けていただければいいと思います。バスのほうが便利という場所もあるでしょうし。

羽田-成田間に特別列車は?

――羽田空港が今後ハブ化されていくと、成田空港と羽田を直接結んでいる京急の需要が増えるのでは?

羽田―成田の乗り継ぎってどれほどあるのかという感じがするのですが、実は意外にお問い合わせがあるようですね。正確な数はつかめていませんけど。

――鉄道ファンとしては、もし羽田から成田まで行くのなら、「成田エクスプレス」のような列車があったりすると乗りたくなってしまいます。

いいですね。具体的な計画はありませんが。

――乗りたいと思ってしまいます(笑)

個人的には面白いと思いますが、どのくらいニーズがあって、どのくらい乗っていただけるという部分もありますので。現段階でもなんとも・・・。

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