上京女子ストーリー Vol.6

「やまとなでしこ」に憧れた青春時代。東京でなら、きっと自分の実力で勝負できる。

東京には、地方から上京して、パワフルに活躍する女性が数多くいる。東カレWEBの作品には、上京女子を題材とした連載がいくつかあったが、実在する女性の生々しい上京物語を聞いてみたくはないだろうか?

彼女たちは、何を考えて上京したのか。
どのようにして東京に馴染んでいったのか。
思い出が溢れる、愛着ある街やレストラン。
そして今、東京で何を思う?

第6弾は、大阪府出身でユーグレナのマーケターを務める西田優さんに登場いただいた。


東京なら、実力だけで勝負できる?「やまとなでしこ」神野桜子への大きな憧れ


昔から、将来は東京か外国に住みたいとずっと思っていました。

小さな頃は、漫画「セーラームーン」に憧れていました。あの漫画の舞台って、東京の港区ですよね。私は麻布に行けば、中学2年生でもイケメンの高校生(タキシード仮面さま)と付き合ってリア充な生活が送れるんだ!と信じていました(笑)

でもやっぱり東京への憧れと言えば、ドラマ「やまとなでしこ」ですね。神野桜子さんの、田舎の貧乏暮しから上京し、「美しさ」という唯一の武器で東京で成り上がっていく姿は本当に印象的でした。

私は大阪の生まれで中学校から大学まで京都の一貫の私立校、同志社に通っていました。ふつう、同志社の内部の子たちは、すごいお金持ちの由緒正しいお嬢様ばかり。帰国子女も多くて、英語はペラペラ、しかも海外で育った子たちはみんな、日本で育った学生とは違う自信に溢れたオーラを放っていました。

そんな環境の中で私は、至って普通の家庭の、しかも母子家庭で、それが結構なコンプレックスだったんです。だからと言ってイジメにあうわけでもなく学生生活は楽しく過ごしていたと思いますが、私はそういったお嬢様や帰国子女たちに、憧れと嫉妬心を抱きながら育ちました。

なので、「私も誰も知り合いのいない東京へ行けば、自分の実力で勝負できるのかなぁ」と、あのドラマを観て羨ましかったんです。

実力勝負とは程遠い、プライドを打ち砕かれた外資系メーカー時代


一方で、それなりの私立一貫校でお嬢様に囲まれているという環境は、私の実力以上のポジションだという意識もありました。今思えば、心地の良いぬるま湯に浸かっているような感じでしょうか。私は上京も考えず、そのまま同志社大学に進みました。憧れを持ちながらも、東京は私にとって近いようで遠い場所でした。

しかし就職活動の時期になると、やはり実力で勝負したいという気持ちが強くなっていきます。そこで入社したのは、実力一本と言われている外資系企業。

入社したP&Gでは、女性でもバリバリと働き輝いている方が多くいました。自分とはかけ離れた世界でしたが、入社さえしてしまえば私もそういった存在に自動的になれるんじゃないか、という根拠のない自信がありました。

しかし、会社には本当に恐ろしく優秀な人たちが集まっていて、そんな思いは1年目でボロボロに砕け散りました。私が送る社会人生活は思い描いていた世界とあまりに違いすぎて、「ツラい、逃げたい」という気持ちでいっぱいでした。

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