上京女子ストーリー Vol.1

東京には、煌めくほどのチャンスがある。自分さえ、オープンでいれば。

「雇われ社長」でなく自分でやりたい。野心は強くなっていく


泥臭くてもいい、とにかく何かで活躍したい。東京で成功したい。そのためにも、東京に溶け込み、その一部になりたい。私は野心の塊でした。

そんな意志を周囲にアピールしていた甲斐もあってか、上京1年半後に堀江貴文氏出資のもと、「焼肉部」の社長業に就任することになりました。雇われ社長という条件ではありましたが、起業を目指していた私にとっては良い経験です。

しかし、社長業の経験を積ませてもらい学びも沢山ありましたが、やはり「雇われ社長」という代行でなく自分自身で何かやりたいという思いはさらに強くなっていきました。

「プリンシパル」は“舞台の主役”という意味。女性一人ひとりがプリンシパルになってほしい


今の事業を思いついたのは、華やかな業界に就職している同性の友人たちが意外にもお給料が少ないという悩みを持っていることを実感したときです。東京は物価も高いし、毎月の家賃や食費、交際費、そして洋服や化粧品代など、結構なお金がかかります。そんな彼女たちの空き時間を使って、何か役に立つことができないかと思ったのがきっかけです。

そこで、マクロミル時代のアンケート調査のことを思い出しました。一般的にインタビューやモニター調査は、2時間程度で8,000円くらいの比較的高額な謝礼をもらえます。また仕事帰りや休日などに気軽に参加できるので、友人たちにとって効率の良い副業になると確信したんです。そして女性に特化したマーケティングリサーチの事業を展開することにしました。

今回は雇われ社長ではなく、初期費用もすべて自分の貯金で一から立ち上げました。社名である「プリンシパル」という単語は、クラシックバレエの用語で“舞台の主役”という意味です。女性一人ひとりが自身の人生や社会という舞台においての「プリンシパル」になってほしい。さらに、女性の社会進出や積極性に貢献できるような機会を生み出して行きたい。そんな思いを込めています。

友人たちも楽しく副業ができ、またクライアントにも女性に特化した調査を安価で提供できるということで、かなり好評をいただいています。会社は社員を何人か雇えるまでに成長しました。


私にとって仕事とは、「自己表現」。女性の社会進出を応援したい


私にとって仕事とは、「自己表現」です。“女性を応援したい”という思いが強いので、会社を大きくしさらに軌道に乗せることで、私の思いが少しでも社会に浸透すると嬉しいです。休日も含め常にアンテナを張っている状態で、とにかく仕事に没頭しているので多忙ではありますが、今は充実した生活を送れています。

東京に出て現在4年目になりますが、今では昔のギラギラとした野心も薄らぎ、都会人に対する劣等感もなくなりました。昔のように好奇心の赴くままに出歩くこともなくなりました。自分の目標をそれなりに達成でき、自信がついてきたからかもしれません。

次のステップとしては、女性として結婚し家庭を持ちたいです。今、日本社会全体で結婚や出産によって、女性が社会で活躍し続けるのが難しいという話をよく聞きますよね。私は自営業ということで、自分がそうなったときに多少融通が利く立場だと思うので、女性として仕事と家庭を両立することで、少しでも世間に良い影響を与えたいです。

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