中目黒で感度の高い大人が集う、カジュアルだけど料理が抜群に旨い4店

夜な夜な感度の高い大人たちが集う、強い磁力を持ったレストランが中目黒にある。決してかしこまった雰囲気ではなく、気楽に入れるカジュアルさがありながら、供されるのはレベルの高い料理ばかり。

そこで今回は、しっぽりデートで使えるフレンチの様な美しい中華や、普段使いに最適なレストランをご紹介! 大人が行くべき中目黒の名店はここだ!

中目黒の路地裏にある一軒家『バル エンリケ』

¥5,000~の各コースに登場する「十種十彩」。やりいかのパプリカソース、白菜のマスタード漬け、みょうがの甘酢漬け、くらげの頭の黒酢あえ……と、ひと口サイズの前菜がこの日は15種類

フレンチのような中華は華やかだけでない実力派『胡桃茶家』

しっぽりデートでも使える中華は、中目黒で貴重である。登場するなり写真を撮らずにはいられないような美しい前菜の盛り合わせからスタートするコースは2012年のオープン当初から話題となった。

「十種十彩」と名付けられたその前菜はいつのまにやら15種類前後にまで増え、河野利之シェフの高いポテンシャルを物語っている。

ずっと上海料理の修業を積みながらも「フレンチのように提供したい」という想いがあり、独立するときには皿をそろえ、コースを練りに練ったという。ときにはナイフとフォークさえ使うが、食べればそれはしっかりと中華であり、師の教えを受け継いだ味。その両立を楽しめるのはうれしい限りだ。

アラカルトでも楽しめるが、ここはやはりコースで。「予約してきてくださるお客様のために季節感のある新作もどんどん出していきたい」という河野シェフ。オリジナルとトラッドが共存する中華料理を。

「うなぎとアスパラのオーブン焼き 甜醤油ソース」。野菜を巻いたうなぎは蒸してから焼き上げる。コース料理の一例

内観

ニュージーランド産仔羊のくらした肉のロースト ヒレ肉のパン粉焼き添え。繊細な身質で脂質が少ない背肉「くらした」を160℃の低温でじっくり。焼けた脂と身の間から香りが立ち昇る。仕入れ状況などによりメニューは異なる。写真は一例

中目黒ならではの日常を彩るフレンチ
『オー・コアン・ドゥ・フー』

仕事帰りにふらり寄れるような“日常”のフレンチでありたい。そして、山口潤シェフは、日常であるからこそ「お腹いっぱいになって帰ってほしい」と、まるで実家のお母さんのように料理をたっぷりと出し続ける。

例えば、グラスに詰め込まれた一見かわいらしい冷前菜は、にんじんのムースにズワイガニとホタテの身、オマール海老のジュレ(味噌たっぷり!)、そしてウニを惜しげもなく重ねたひと品で、食べ進むとあまりの贅沢な旨みの重なりに原価が心配になってしまうほど。定評のある肉料理もラムのくらした肉をドーンと焼き、予想をはるかに上回るボリュームに息を呑むだろう。

フレンチにしては年配の常連客が多いというこちら。高齢でも日常的にフレンチを食べる習慣があるゲストが通うというのも中目黒らしく、街と店の親和性に納得。きっといつまでもここで繰り広げられる「あ~、お腹いっぱい」の図。仲間入りしたくなる幸せな光景だ。

ズワイ蟹・ホタテのクープ オマール海老のジュレは、まるでパフェ! パフェ同様に混ぜながら食べ進むのが楽しく、掘っても掘っても贅沢な味が広がる

内観

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