ここぞの時に知っておきたい!麻布十番でキメる7軒

※この店舗は、移転しています。詳しくは、下記店舗情報よりご確認ください。
 掲載内容は移転前の情報です。

打ち出し銅の油よけの向こうから微かに聞こえる天ぷらを揚げる音。笠本さんの職人技を眺めながら、ゆったりと食事が楽しめるカウンター席。店の奥には、会食などに便利なL字型の個室風カウンターもある

麻布十番にもとうとう天ぷらの名店が登場
『たきや』

麻布十番

あらゆるジャンルの一流店が揃う麻布十番で、これまで意外と少なかったのが旨い天ぷらを出す店だ。だが、この店の登場で〝天ぷら不毛の地〟にもどうやら終止符が打たれたようだ。

主人の笠本辰明さんは、『ザ・リッツ・カールトン東京』の日本料理『ひのきざか』で長年総料理長を務めてきた和食のプロ。舞台が一流ホテルだっただけに、和食といっても鮨や懐石から宴会料理まで、幅広い形態を手がけてきた。

彩り美しい「前菜」。左から時計回りに、いくらのみぞれ和え、うるいのお浸し、鮑の柔らか煮、空豆、蟹の黄身酢漬け

だが、いざ念願の独立を果たすにあたって笠本さんが選んだのは、天ぷらの専門店。あえてジャンルを絞り込んだのには、天ぷらという料理に対する特別な思い入れがあるから。

「天ぷらって、日本食の代名詞ともいえるメニューだし、日本人なら誰もが食べたことのあるポピュラーな料理ですよね。でも、専門の職人が揚げた本物の天ぷらの味を知っている人って、実はあまり多くないんです。

シンプルな料理だけに、和食の中でも一番難しいメニューであるといえます。だからこそ挑戦のしがいがあるし、さまざまな可能性が秘められた料理なのではないかと思っています」

さわやかな紫蘇の風味と赤身肉の旨みが口の中いっぱいに広がる「和牛ヒレ肉の紫蘇巻き揚げ」。天ぷらの概念を覆されるような逸品

そんな笠本さんが作る天ぷらは、どれも衣の中にひとつひとつ素材の旨みをぎゅっと凝縮した絶品。美しく盛り付けられた天ぷらをひと噛みしたときのサクッとした音に始まり、ふわっと広がる香りと絶妙の食感、豊かな味わい。文字通り、五感すべてを刺激してくる。

「伝統的な天ぷらは、ごま油で揚げるのが普通なんですが、私は素材そのものの香りを楽しんでもらいたいので、匂いがほとんどしない一番搾りの紅花油を使っています。食感も軽くて油っぽさを感じないでしょう?」

メニューは季節料理と天ぷらを組み合わせたおまかせコースが基本。旬の食材を使った正統派の天ぷらはもちろん、「和牛ヒレ肉の紫蘇巻き揚げ」など、新感覚の天ぷらも楽しめる。

「ふきのとうの天ぷら」は、ひとつずつ大きさや堅さに合わせ、芽の開き方や揚げ時間を微調整する。料理は全てコースから

内観

蓋つきの四角い陶器で供された「魚料理」は、のど黒の塩焼

モダンな和空間でいただく新感覚の懐石
『東麻布 不風流』

麻布十番

ビルの谷間にひっそりと門を構える一軒家の懐石料理店。この地で15年営業していた『万歴龍呼堂』が店名と料理人を一新し、2016年1月オープンしたのが『東麻布 不風流』。

一流の左官職人が仕上げた土壁や、8mもある赤松の一枚板を使ったカウンターなど、風情ある内装はそのままに、新感覚の懐石料理店として生まれ変わった。

クエのアラとカツオで取った上品な出汁にクエの身とタラの白子、九条ねぎを合わせた「クエの小鍋仕立て」。奥は3点盛りの「お造り」

料理はコースのみ。「身体にさしい、ハレの日の料理」をモットーに、砂糖を極力使わないなど、調理法にも工夫を凝らしてヘルシーな料理に仕上げている。

会食ができる大きな個室や、茶室風の個室なども設けられており、それぞれ趣の異なる非日常空間で食事が楽しめるのも魅力だ。特別な日のデートやビジネスの接待などにぴったりだ。

「肉料理」は、奥から仔羊のロース、馬刺し、蝦夷鹿のロース。蝦夷鹿のステーキには「蘭香塩」という漢方薬がスパイスとして使われている。料理はいずれもコースから

内観

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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