今日、いますぐ行ける! “一年の災厄を断ち切る”年越しそば4選

※こちらの店舗は現在閉店しております。

のどごし豊かな細打ちの江戸蕎麦。とろろが見事に絡み合う。そしてもうひとつ、このメニューには醍醐味がある。無料でご飯がつき、とろろ飯にすることができる

『巴町 砂場』のとろろ蕎麦
副編集長 昌保博之選

神谷町

年越しは老舗の名店で極上の蕎麦を味わいたい。僕が選ぶのは東京・神谷町にある『巴町 砂場』。なんと創業は1839年。実に江戸時代から176年続く老舗中の老舗だ。ここで注文したいのは『砂場』の名物、「趣味のとろそば」(1,512円)。 三代目店主が考案したこのメニューは、とろろをつゆ代わりにしたものだ。つまり、とろろ蕎麦の発祥の地とされる。

とろろの中には卵の黄身が隠れていて、その黄身をつぶしてかき混ぜる。とろろだけで食べてみると、喉越しよく滑らか。それでいて味は黄身と絡み合ってしっかりとコクがある。コシと瑞々しさがある蕎麦と絡めば、とにかく美味い!その一言。

こんなにも美味しいとろろ蕎麦は、ここでしか食べられない。蕎麦納めにぜひ極上のとろろ蕎麦を味わっていただきたい。

なんと創業は1839年。江戸時代から続く老舗中の老舗だ

花巻そば。寒い日に食べたら泣けるほど美味しい。沁みます

『沙伽羅』の花巻そば
編集部員 守屋美佳選

赤坂

ご覧くださいこの堂々たる海苔を。海苔が温かい蕎麦の上に、大きな花を咲かせています。“花びらが撒き散らされた”風景に似ていることから「花巻そば」と名づけられたそうです。

名前からは想像のつかないこの地味さ。一体何が運ばれてきたんだと自分の目を疑いましたが、この海苔、溶けたら美味しいんです。ワサビをつゆに入れて、海苔が絡んだ蕎麦をズルっといったときの風味がもう最高。このメニューを考案した江戸時代の誰だかを褒め称えたくなります。これが粋というやつです、きっと。

『沙伽羅』さんが好きなのはいかにもお高そうな外観からは想像のつかない、リーズナブルな品が多くそろうところ。お腹が空いているときは、かけと鶏そぼろ飯と野菜小鉢が付いて¥1,100の「いっしょ飯」がおすすめです。

そして日枝神社が近くて年中無休、年越しそばにはもってこいです!

「さがら」と読みます。平日は腹ペコサラリーマンが集います

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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