都内名店を知り尽くしたグルメのプロが選ぶ『私のとっておきの名店』6選

高知の青ねぎをたっぷりとのせ、テコでぎゅっと押し付けたねぎ焼き。ねぎの風味とぱりっとした食感が人気だ

シャンパンで頂く長岡作茂のくずし鉄板
『ナガオカ サクモ』

西麻布

20年間、神戸でお好み焼きを焼いてきた店主の長岡作茂氏は、〝最高級の食材〞と〝お好み焼き〞を同じ鉄板で焼く。

A5ランクの和牛や車海老もお好み焼き用のテコで焼く姿は、不思議と違和感がない。火力の強い鉄板の扱いは百戦錬磨で、素材ごとの水分量に合わせた繊細な焼きのテクニックはさすがだ。

食材や酒の持ち込みは自由で、これが食べたい!といえば、鉄板を使って一番旨い焼き方で仕上げてくれる。

ガラス職人、関野亮氏による繊細なグラスも楽しめる

弊誌副編集長がうなったのは、メニューにない卵の包み焼き。豚肉とねぎが優しく卵で包まれていて、口中でとける感覚がどうにも堪らない。カリッと焼くねぎ焼きも絶品だ。

ホテルのA級鉄板グルメにも、お好み焼きのB級グルメにも自在に変貌する長岡流は、彼の優しさの片鱗によるもの。一度食べると、なぜかまた無性に彼に会いたくなる。

西麻布の路地裏にあるお店

【推薦者はこの人!】
日紫喜康一郎(東京カレンダー副編集長)

「飛騨牛や鰯鯨、京都の紅地鶏、鮑、車海老、明石鮹などの高級食材とお好み焼きを両方食べられる鉄板の店はなかなかない。味付けはシンプルに塩やレモンだけで、シャンパンやワインにぴったり。持ち込み自由なのも面白い。」

タイの水上マーケット名物の米麺を使った舟ソバ。牛骨スープに豚の血が入り、コクある美味しさに

予約の取れない店のオーナーが仕掛ける、誰も知らないタイ料理『パッポンキッチン』

渋谷

わずか8席という狭小スペースで、本場顔負けのタイ料理を提供する話題の1軒。

店を開いたのは、ポルトガル料理『クリスチアノ』の佐藤幸二さん、タイ料理『ソイナナ』の赤木伸治さんのふたりだと聞けば、何やらありそうでしょ?

「タイにはもっと美味しくていろんな料理があるのに、なぜ日本にはないの?」というふたりの純粋な疑問がそもそものきっかけに。

トムカーガイは南京生姜入りココナッツミルクのスープ。メニューは一例

タイ人料理人ウィチャイさんの出身地である東北イサーン地方の料理を中心に、魚介などの発酵調味料を使った多彩な料理を提供。

日本の食材を用い、一品一品、試行錯誤を重ねて、より本場の味に近づけてきた。豚の血入り米麺とか、もち米入り腸詰めソーセージとか、訪れたタイ人に言わせれば「本場以上で、涙もの!」なのだとか。未知なるタイ料理にぜひ舌鼓を。

内観

【推薦者はこの人!】
小石原はるか(偏愛系フードライター)

「メニューには、見たこともない、聞いたこともない食材や料理名がずらりで、頼みたくなるものばかり。もちろん、どんな料理か説明してくれるのでご安心を。個人的には、発酵させた肉メニューもあって興味が尽きないお店です。」

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo