接待慣れした美食家はここでもてなせ!サプライズで喜ばせる名店6選

※こちらの店舗は現在閉店しております。

扉を開けると黒を基調とした店内。中央にテーブルを配し、照明などのアンティークが独特の雰囲気を醸す

ロケーションがSURPRISE!
『ラ・リュシオール』

銀座とはいえ、エスコートされた先が雑居ビルだったら。けれど、本当のサプライズは今から。鉄扉を開けると、そこには仄暗くもムーディな異空間が突如として現れる。ここが『ラ・リュシオール』。

これだけでも十分な成果だが、ワインとそれに合う料理が楽しめる、この店は肝心のワインだってすごい。すべてフランス産、しかも、シャンパーニュとブルゴーニュのみに絞り、小さなメゾンにも積極的。

合わせる料理は何といっても備長炭で焼き上げる和牛で、赤身の旨さが際立つ肉を、その日その日で産地を見極め、仕入れている。

「炭焼きの旨さを知ったら、ほかでは決して食べられなくなる」とは松本恵伊知シェフの弁だ。

それにしても、この空気感。店を愛する若いスタッフが一致団結して醸しているから居心地が良く、接待と言わずとも足繁く訪れたくなる。自分の好きな店にお連れする。この店はそんなおもてなしの原点を思い出させる場所でもある。

和牛炭火焼。この日は鹿児島産サーロイン

ワインは100種以上。ハウスシャンパンはマネージャー・水越義行氏のこだわりで「エグリ・ウーリエ」。しっかり食べる、軽く呑む、様々に使える

すっぽんの○鍋。写真の料理はコースの一例。コラーゲンたっぷりの○鍋を食した翌日は肌のハリが違う!

完全紹介制がSURPRISE!
『しらふじ』

この店の敷居をまたぐのは、決して容易いことではない。2003年の開店以来、頑として〝完全紹介制〞を貫いているため、電話番号も住所も非公開。だが、このハードルの高さはそのまま、もてなされる側の居心地の良さと満足度に直結すると思っていい。

中目黒のとあるビルの一室。当然ながら看板の類は皆無である。予約の時間に応じて、店内に妖しげな光を灯す『しらふじ』は、おそらく世界で一番マニアックなすっぽん料理店だ。

料理はおまかせコース1本のみ。前菜にはじまり、2回にわけて供する○鍋、そして米から炊き上げる雑炊にいたるまで、見事なまでにすっぽん尽くし。圧巻はクツクツと煮立った状態で供される○鍋。

ほんのわずかな塩と水、生姜、酒、すっぽんの出汁のみで作るスープは口に含むたび旨さが厚みを増し、思わず陶然とするほど。蠱惑感溢れるこの店へのパスを手に入れるなら今がチャンスだ。

すっぽんのエンぺラ入りの白和え。エンぺラとは甲羅のまわりの縁側

カウンター8席のみのなんとも妖しげな空間。春には桜が咲く川沿いに向かって取られた窓が“浮世”との境界線だ

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