「2人で1万円」の予算は本当に楽しめるのか人気ビストロで検証!

「ふたりで1万円」
なんとなく良く使う言葉である。そのくらいの予算が肩ひじ張らず、かつ美味しい店を発見できる率が高いという感覚の方も多いはず。

お酒も入ってるので、結局いくらだったが細かく気にしていない(覚えていない)場合がほとんどだが、例えば人気のビストロで本当に1万円で会計をおさめるとなった場合、一体どの程度飲み食いができるのか。

そこで、「やはり肉好きな男は出世する ニッポンの社長生態学」でも知られるように、自身も肉食で大のお酒好きな、くいしんぼうなライター國貞 文隆さんに実際に検証していただいた。結果ははたして?!

300年前も今も「ふたりで1万円」というのが、プチ贅沢な価格帯の通り相場

江戸時代、庶民が通える店といえば、居酒屋か蕎麦屋というイメージだが、実際には酒は結構高価で、それほど自由には飲めなかったらしい。酒一升の値段が庶民の一日の稼ぎの半分以上だったというから、居酒屋で一、二合飲むのもそれなりの贅沢だったようだ。

むしろ昔の人がよく親しんだのは蕎麦屋。定番だった二八蕎麦の値段が十六文で、現在の貨幣価値で400円くらい。今も立ち食い蕎麦はだいたいそれくらいの値段だから、300年前も今も一般人の金銭感覚にズレはあまりない。

その意味で、平日の夜に友人や彼女と連れ立って、それなりのお店でちょっと食事となれば、「ふたりで1万円」というのが、通り相場だろう。

しかし、1万円という基準は高級店ではかなり中途半端なプライスゾーンだと考えられる一方、カジュアルな店ではリアルでプチ贅沢な価格帯とも言えて、こちらも江戸時代の居酒屋に行く気分とたいして変わらないのかもしれない。

いよいよ実践!渋谷の人気ビストロ『ミニヨン』でオーダー開始

じゃあ、1万円をどう使えば、それなりの楽しみ方ができるのか。早速、渋谷の並木橋近辺にある『ミニヨン』、和牛のもつ煮込みとワインを売りにしているビストロに行ってみた。

メニューを見るとフードメニューは600~800円台が中心。ドリンクは、たいてい生ビールの値段を基準にするのだが、カールスバーグが500円だから、割高ではない。

ただ、この店はワインがメインの店なので、今日は南仏産のスパークリングワイン690円をふたり分、それに看板メニューの"ダッチオーブン和牛すじシチュー"980円、"ノルウェーサーモンの自家製マリネ ケッパーとサワークリームのソース"890円を手始めにオーダーすることにした。

と、ここでお店の人から、「もつ煮込みはひとり1個の注文をお薦めしています」との紹介を受けたが、そしらぬふりして、「まずは1個で充分です」と受け流す策に出た。

スパークリングワインが運ばれてくると、お通しも付いてきたが、これはチャージ代わりとして300円ほど自動的にかかるようになっている。ふたりで600円。両人ともお酒が好きなので、お酒優先のメニュー構成をとることにした。

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