小宮山雄飛の“英世”なる食卓 Vol.16

揚げ物もオン!? 老舗洋食屋のスパゲッティが懐かしくも美味しい!

curated by
小宮山 雄飛

バジリコ¥1,000

シェフはかの有名な『キャンティ』出身『Hungry Tiger』

寅年生まれの先代の伊賀氏が、1967年虎ノ門にオープンさせた家族経営のスパゲッティ専門店を、御子息が継いだのが2005年の頃。

『虎ノ門ヒルズ』にも近い、倉庫だった現在の場所に店を移転させ、連日サラリーマンなどで賑っている。

人気No.1 のダニエル(ランチ¥1,000)は、3時間炒めた玉ねぎの甘みやふんわりとしたたまごの優しい味が好評

「まだ中学生だったころ常連の年上のお兄さんに連れられて来たのが最初で、もう20年来のお付き合い。昔は名物のお母さまが接客されていて、お話するのも楽しみだった記憶があります。ペスカトーレにバジリコが入った“ペスカコンバジ”の大盛りが大好物で、ニンニクがガツンと効いた味が最高!残念ながらこれは千円を超えてしまうので、今回紹介するのは、さらにシンプルな“バジリコ”。具なしで大葉のみを大量に和えたシンプルイズベストな一皿は、直球の旨さでスパゲッティを食べるフォークが止まりません」

バジリコスパに大葉を使うのは先代のころのシェフが、かの有名なキャンティ出身だった名残。

イタリアンには珍しく醤油があるが、バジリコには欠かせない存在なのだとか

「イタリアンらしからぬ卓上にある醤油を数滴垂らすと、ぐっと美味しくなるから不思議。考えてみればバジリコと言えど大葉だから、当然ながら醤油とマッチするんですね。友人やスタッフを連れて行くと必ず喜ばれる、僕の鉄板の店リストのひとつです」

夜もレストランとして営業するが、ランチのスパッティが断然お得。腹ペコで行きたい老舗スパゲッティ店だ。

高級レストランで修業した古屋シェフが腕をふるう。そのフライパンさばきは、さすがの一言。茹で置いたパスタを素早く炒め1 日に200 食ほどのランチに対応

用意されたスパゲッティは大量。虎ノ門でランチ難民になったときにも重宝したい

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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