英国の気品漂うお洒落空間で味わう絶品鍋!取材拒否の名店『喜玖蔵』に迫る

白金に予約が取れない程人気の、鍋の名店があることをご存知だろうか? 広尾と目黒を結ぶ外苑西通りの一本裏路地、首都高速2号目黒線下。古い商店街の一角にその店はあった。 店の名は『白金 喜玖蔵』。
今回はその人気の理由、絶品鍋に迫る!

内観

三度味が変わる絶品きのこ鍋
『白金 喜玖蔵』

夜に訪れた外観は暗がりに浮き上がるような佇まい。40年放置されていた貸店舗を愛犬・喜玖蔵の散歩中に見つけ、運命に導かれるように店を始めた。店主はそれまで飲食店勤務の経験はないという。

シャンパンはバカラに注がれ、鍋は伊賀焼の陶器、食後にはマイセンのカップでエスプレッソ、よく見れば店内のあちこちにメートランドスミスのインテリア。実に幻想的な空気に包まれている。

なんでもこの店「取材拒否の有名店」であるという。それでも今回紹介に至ったのは、編集担当のグルメ魂とでも言っておこう。

きのこ鍋。メニューは、1つのコースのみ。この鍋に、前菜と焼き餃子がつく。最初は黒胡椒がピリリと効いた味わい

とても小さな店だ。だが、集まる客は自分たちの時間を楽しめる大人。隣のテーブルを気にする人はいない。
店内には、英国伝統様式を持つメートランドスミスのランプやマダムが活ける花、マダムの絵画作品が置かれ、自宅でもてなしを受けているようなサロン的な雰囲気を醸し出す。

さて本題の鍋。ほかでは口にすることはできないだろう。最初に運ばれてくるきのこ鍋を三度、味を変化させて食す珍しい鍋。そのスタイルは確かにインパクトがあるが、味わいは終始繊細だ。

マダムが活ける花やマダムの絵画作品

最初のきのこ鍋は、白きくらげ、平茸、やまえのき、舞茸など8種のきのこのほか、極細切り、豚肉、白菜、なす、大根が入り、黒胡椒がピリリと効く。

そして、きのこ鍋の途中で酢と粉山椒を加える。酸辣湯のような味わいになり、表情がガラリと変わるのがおもしろい。 そこに餃子も入れる。餃子はマダムの父上から継承されたレシピで、ツルッと雲呑の皮のような軽い喉越しが特徴。生姜が効いた味わいがアクセント。

〆は、餃子がなくなったら、豆乳と芝麻醤で味を変えて担々麺に。やさしい余韻を残す、まろやかさが〆にぴったり。

マダム大原純氏がひとりで作るこの鍋と店の雰囲気に、一度食べた客が続々と、もてなしたい人を連れてくるようになり、予約が難しい今に至る。

英国伝統様式を持つメートランドスミスのランプ

2番目は酢と粉山椒を加えるた酸辣湯のような味わい

マダムの父直伝の餃子は喉越しツルッと生姜が効いた味わい

〆は、豆乳と芝麻醤で味を変えて担々麺に

予約リストには驚くような著名人の名も。細かいレシピを伝えてもいいのだが、それをする意味が見つからない。なぜならこの鍋、マダムの父上が作っていたもの。家族が刻んだ時が作りあげた味ゆえ、決して再現できるものではないから。 つまりはここでしか食べられない極上の逸品なのである。


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