SPECIAL TALK Vol.4

~多様性が求められる時代だからこそ自分流の視点を持つことが重要~

金丸:大学生活を終えていよいよ社会人になるわけですが、最初から通訳の仕事に就かれたのですか?

佐々木:大学時代は、無遅刻無欠席で厳しい少人数授業に臨み、授業料や生活費のためのアルバイトに集中した生活だったので、学校に就職課があることすら知りませんでした。おかしいですよね(笑)。ただ、アルバイトをしていた会社からお誘いをいただき、卒業後一時、正社員として働いていました。

金丸:英語を使ったキャリアはそこからでしょうか?

佐々木:いえ、その少し前でした。仕事でお世話になった方から、ある週末「今すぐ品川プリンスに来て通訳をしてくれ。上智に通っているんだからできるだろ!」と言われて。すると、なんとドゥービー・ブラザーズの通訳だったのです。

金丸:え!? 僕は学生時代、コピーバンドをやっていたのでドゥービー・ブラザーズとイーグルスを追いかけて、ロスまで行ったことがあるんですよ(笑)。サインとか写真は持ってないんですか?

佐々木:持っていません(笑)。そういったところが雇う側としても良かったのかもしれませんね。いちいち「写真撮ってください」という通訳者だったら仕事できませんから。ドゥービー・ブラザーズの仕事はラジオ番組のインタビューだったのですが、通訳料として1万円をいただいたんです。当時私のアルバイトの時給が400円ですから、世の中にはこんな仕事があるのかと思い驚きました。

その後も、通訳の仕事をいただいたので、当時来日した有名アーティストには、何人もお会いしていると思います。この経験もあり、通訳や翻訳を行う株式会社ユニカルインターナショナルを設立しました。

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