シルバーウィークに行きたい、金沢の極上店4選

鮎のそろばん。若鮎を薄い輪切りにして大根下ろし、酢と合わせた。鮎は活けで仕入れている

市民の日常とともに歩んできた、古参の居酒屋で、ともに憩う悦び『大関』

大衆割烹として昭和32年に創業して以来、地元の人々に愛され続ける。2011年から夏も提供するようになったおでんは先代が突き出し代わりに出せるからと始めた名物。香箱蟹の甲羅に身を詰めて蒸した「かにめん」など、東京では出逢えないタネも揃う。

「リクエストを聞いているうちに、いろいろ増えちゃって」。二代目が笑いながら語る通り、酒肴は多彩。鮮度を活かした刺身はもちろん、加減も抜群の焼き魚、伝統の酢の物など、金沢の旨いものを集めた、町の台所といった風情。

創業時から変わらないであろう、店の温かな空気に体がなじめば、地元民になった気分で楽しめる。

お刺身盛合わせ。この日はバイ貝、スズキなど

おでん各種。甘めの上品出汁

アグリコールダークラム ソーダ割

毎日でも通いたくなるバーを目指した庶民派バー『ワンショットバー かもん』

バックバーに並ぶシングルモルトには珍しいボトルも少なからず。値段に驚き、聞き直すと「適正価格」ときっぱり。店主はこれまで居酒屋を任されたり、飲食店経営の講師を務めたりと金沢で様々な経験を積んできた人物。「最後は自分の好きな店を」と2009年にここを開いた。

「角打ちの延長線上」と笑うが、根底には愛すべき片町の魅力を多くの人に伝え、町を盛り上げたいと願う心がある。それは確実に市民に浸透。帰宅途中にフラッと立ち寄るOL、自分の一杯のために訪れる接待終わりのサラリーマン……、東京人も、こんな店を擁する金沢が、羨ましくてたまらない。

ローズバンク21年など。角ハイボールもリーズナブルに飲める

酒かすのピザ。フグの粕漬けとゴーダチーズが驚くほど合う

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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