2015.08.29
※こちらの店舗は現在移転し、『タイ屋台メシ モンティ 13』に店名を変更されております。掲載情報は移転前の情報です。
詳しくは下記レストラン情報をご確認ください。
怪しげな地下街で賑わう現地の味そのままのタイ食堂『モンティー』
銀座の大箱タイ料理店に勤めた時代、通称モンティーさんという料理長に連れられて旅した初めてのタイで、その緩い空気感に打ちのめされたという店主。
以後何年間も月1ペースで現地に出かけ、すっかりローカルの味が舌に染み付いた。地元・浅草で地下街の物件を見つけた時、猥雑なムードが現地の大衆料理を出すのにふさわしいと閃いたとか。
料理はタイ人シェフ。現地の味を日本人向けにアレンジせず出すのが店の方針だ。店内の雑貨はもとより、ハーブや野菜などもタイ産を使用。
熱気に満ちあふれる地下道の一角で、現地のムードを疑似体験できる。
150年以上継ぎ足された秘伝のタレ
『うなぎ 色川』
味の決め手は1861年の創業以来、150年以上の長きに亘り、継ぎ足し守られるタレ。途方もない数の蒲焼を潜らせることで生まれた"馴れ"と"深み"のあるタレが、厳選し、熟練の技で焼き上げる柔らかな身を際立たせる。
店前には開店前から長い行列ができるのが常。うなぎ激戦区の雄たる至高の鰻重は、そんな誇り高き職人の研鑽の賜物でもある。
芳醇で清廉なスープ先代からの味を忠実に『つち田』
すっぽんほど食材の良しあしと炊く技術がはっきり分かれるものはないように思う。クリアなスープを飲み進めても、最後のひと匙に泥臭さを感じる残念な例がある。そんな苦手意識がある人にこそ訪れて欲しいのがここ、浅草寺裏にある『つち田』だ。
店主・土田裕氏の母上が開いた小料理屋『栗ちゃん』を父上が引き継ぐ形で1966年に創業。ふぐを看板としてきたが、現在は浜名湖産を中心としたすっぽんが人気だ。
基本コースの構成はシンプル。生き血のジュース割りに心臓、胆嚢、レバ刺しの次にはメインイベントの鍋が来る。
さっと湯がいて薄皮を剥いだすっぽんを、たっぷりの日本酒と水で3、40分強火で炊く。
コツはと問えば、それだけと土田氏は言うけれど、鍋底が見える美しいスープにはすでに、とぅるん、とした色気が漂う。立ち上る芳香はそれだけで人を酔わせる。醤油を用いず、塩だけで調味するのも、個性のひとつだ。
すっぽん以外の具は、ささがきゴボウと斜め切りのネギだけと潔く。大事なスープの旨みを薄めてはならないからだ。コラーゲンの塊なんていう能書きは不要。旨いものは旨い。
浅草駅から徒歩15分と少々便は悪い。だから余所で飽き足らなくなった人だけが足を運べばいい。ちなみに九重親方もそんなひとりだと、聞いた。
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