夏はガツンと豚肉を!分厚くてジューシーな豚グリルの旨い店4選

人気メニューの豚肩ロースのグリエ

豚肉はできるかぎり分厚く!!『ロクロナン』

2011年オープンした奥沢『ロクロナン』は、このエリアでも人気のフレンチの名店。

小体な店だが、丁寧な仕込みを必要とする前菜やメインが数多く用意されている。バスク、ボルドー、南仏、リヨン、サヴォワと地方ばかりを巡ったフランス時代に出合い、心惹かれた定番郷土料理が並ぶ。

人気の「豚肩ロースのグリエ」は、できるかぎり厚く切り出した肩ロースに、コリアンダー、クミンなどをまぶしつけ、弱火でじっくりと焼く。落ちた脂が跳ね返り、それがまた香ばしく焼けた表面に風味をつける。

豚バラ肉のピペラード。本日はハンガリー産を使用。トマトと卵が、脂の旨みを引き立てる

「豚バラ肉のピペラード」はマリネしてカリッと焼いた豚バラ肉を、たまねぎやパプリカを加えたトマトソースの上に置き、揚げ卵を添えたひと品。バスクのウフ・ア・ラ・ピペラードをアレンジした逸品。揚げ卵にナイフを入れると、とろり濃密な黄身がソースとなり、肉の脂を優しく包む。

表面がカリッとしていて、中はロゼ。ちゃんとジューシーで『肉を食べてる』実感がある。調理に使う豚の燻製は、多摩川べりで自家製する。のんびり屋さんに見えて、しんどくても押さえ所は外さない。素直さが、ちゃんと味に染みている。

ポークジンジャー¥1,300。ランチタイムの20食限定メニュー。12時ごろには売り切れるため、早めにかけつけよう

限定20食の大人気ランチ!『レストラン サカキ』

もはや生姜焼きの枠を超え、豚グリルの生姜焼きソースと言ってもいい程の一皿が、京橋『レストラン サカキ』の「もち豚のポークジンジャー」。大人気のランチ限定(しかも20食!)メニューだ。

皿に堂々と横たわる主役の豚肉は、群馬産もち豚。シェフの榊原大輔氏曰く「脂が甘くて旨い」ロース肉を、厚さ1センチあまり、重さにして200グラムはあろうかというボリュームで提供する。

白飯にあうよう試行錯誤を重ねたタレは甘さを控え、キリッとした辛口タイプ。砂糖も少しは入っているものの、すりおろした玉ねぎをたっぷりと加え、自然な甘みを演出。芳しい香りに誘われて、まずは一切れ口にすれば、タレの上品な甘さと脂の透明感ある甘みが混然一体。きめ細やかな肉質からにじみでる肉汁の柔らかな味わいと相まって、奥行きのある旨みの余韻を舌に残す。

これにスープとごはんがついて1,300円。コスパもピカイチである。この分厚い豚メニュー、12時前には売り切れることも。必食の一皿だ。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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