進化系つまみが生み出す驚きマリアージュ Vol.2

お酒が止まらない!絶品おつまみマリアージュを楽しめる店3選

名酒場と言われる場所には、個性的なつまみが待っている。一見するとミスマッチとも思える食材で、刺激的なマリアージュを体験してしまえば、もう貴方はその酒場の虜に! 他所では味わえない究極の進化系つまみで、今宵もしっぽりしてみては?

生ハムとりんごを詰めた水餃子 菜の花を浮かべたスープ¥850。仕上げのトリュフオイルがさらに食欲を刺激する。スープは季節で変更する

『洋食酒場 フライパン』の生ハムとりんごの水餃子

ハンバーグに牛カツ、カニクリームコロッケなど、みんなが大好きな洋食をつまみに賑やかに楽しめる洋食酒場。

定番の洋食メニューはもちろんだが、こちらで目を引くのが、ささみジャーキーや薫製ポテサラなどのひとひねり加えたつまみの数々。

なかでも人気の水餃子は、なんと生ハムとりんごを餡に使った変わり種なのだが、これが得も言われぬ絶品。生ハムの旨みとりんごの酸味が、もちもちの生地の中から溢れだし、お酒が進むこと請け合いだ。

この水餃子に合わせるなら、岐阜で作られているウイスキー「PEAK」がおすすめ。甘くなくて、ちょっとドライな味わいは、ハイボールで愉しむのがベストだ。

タナゴとパスタのモーリョヴェルデ和え¥700、ムール貝とイカと小さなグリーンピースのミント和え¥600など、常時4~6種類のラインアップ

『Mar de Cristiano』の自家製缶詰

「日本各地の美味しい魚を、西洋料理で楽しんでもらいたい」そんな思いから生まれた、魚が主役のポルトガル料理店。炭火焼きや串焼きなど多彩な魚料理がそろうが、とくに目を引くのは自家製缶詰だろう。

店主・佐藤幸二氏が着目したのは、缶詰の浸透圧という側面。缶のなかで均一な圧力がかかり続けることで素材の内部まで味が染み込むのだという。まるでワインのように、時と共に旨みを増す新感覚の缶詰。従来のイメージを覆す、味わい深い一品だ。

この多種多様な缶詰にはポルトガルの緑のワイン、ヴィーニョ・ヴェルデの「カザル・ガルシア」がおすすめ。微発泡で低アルコールのため、すっきりとしていて飲みやすい。爽やかな果実味があり、飲み口も軽いので魚料理との相性が抜群だ。

※こちらの店舗は、現在閉店しております。

鳥レバーパテ季節のフルーツのせ¥600 ~ 650。興味本位で注文する人が大半だが、酒との相性の良さにリピーター続出。果物×レバー×酒=幸せ

『天★』の鳥レバーパテ季節のフルーツのせ

日本酒好きの間ではつとに知られた、東高円寺の銘酒亭が『天★(てんせい)』。店主自らが足を運んだ約50の蔵元より仕入れる季節替わりの酒は、長年友好を深めた店主だからこそできる銘酒ばかり。さらには「ほかに飲めるところが無いからね」と15時オープンで昼酒を解禁。

呑ん兵衛になんともありがたい仕様なのだ。さらにうれしいのは酒飲みのツボを押さえた酒肴の数々。お造りに地鶏料理、きのこなどもろもろそろうが、白眉はやはりこの、鳥レバーパテだ!

和風な味付けがされた濃厚なレバーと、爽やかな酸味のパイナップルは一見すると異色のコンビだが、これが意外や意外、見事な強力タッグっぷりを発揮する。

レバーパテにはみりんが使用されているため、日本酒との相性は最高。少し香りが立って、甘みのある「花泉辛口本醸造一回火入れ」や「風露天青 特別本醸造にごり酒」を合わせてみてほしい。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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