都内最高峰の“肉デート”で、年末を締めくくろう!港区の艶やかなレストラン4選

2.肉好きの大人が認める“職人”が腕を振るう肉割烹@麻布十番
『肉割烹 岡田前』


食通かつ肉好きだったら、岡田賢一郎さんを知らない人はいないだろう。

長らく西麻布で腕を振るい、集大成として一昨年、麻布十番に『肉割烹 岡田前』を開業。

今夜も極上肉による怒涛のコースを求めて、食通たちが地下へ続く階段を下りていく。

ショーさながらのパフォーマンスに盛り上がる!

赤と黒でまとめられた艶やかな店内にあるカウンター。すべての人が間近で見られるように、岡田さんは立つ位置を変えながら料理する。まるで舞台に立つアーティストのようだ


L字カウンターの延長にあるのは大きなまな板。和牛を知り尽くす岡田賢一郎さんが、そこで松阪牛に刃を入れる。

「今は艶がないけど、空気に触れると真っ赤になりますよ。その食べごろを見ていただきたい」と、自ら実況中継。数秒後、岡田さんの言葉どおり、肉は美しい赤みを帯びる。

次にリズミカルに刻む作業は、包丁による瞬間熟成。まるでアリーナ席で見る和牛ショーなのだ。

究極の素材の掛け合わせが相乗効果を生んでいく


空気をふくませながら切った肉を炊き立ての新米にのせ、その上に店オリジナルのキャビアをオン。

米は肉を温めるため、キャビアは塩気を与えるために存在し、口に入れれば松阪牛ならではの甘みある脂がすっと溶ける。

驚くことに、この生肉丼は大盛りも可能!しかし、後に窯焼きステーキも登場するので抑制を。


米は新潟県三条市産のコシヒカリ。よく混ぜてからいただく。

「季節のおまかせコース」(30,000円)より。


「キャビアは塩辛いのが多いので、自作しました」という自家製キャビア缶。

これを1人前半缶使う贅沢さにも驚く。


大小2種類のサイズの北海道産松茸。

大きい方は松阪牛サーロインとのすき焼きとなり、それも逸品のひとつ。


小さい方は鮑を合わせたお吸い物とし、香りを存分に楽しめる。和牛以外の食材も国内最高峰。


和牛だけで13品続くコースは、港区らしい艶やかな煩悩。

「凄かったね」と言い合う帰り道もまた、いいショーを見た後に似ているのだ。

空間からも高級感が漂う!


カウンターの隣にはスペイン製の窯が鎮座し、火入れも間近で見られる。


座り心地の良いレザーの椅子など、インテリアも細部までラグジュアリーだ。

店主に聞いた、港区の“未来”に向けた今後の展望


「港区のお客さまは面白い方が多いです。和牛だからこそ、そして手作業だからこその美味しさがあります。これからもその過程を一人ひとりにすぐ近くで見てもらいたいです」

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