日本酒が軽快にすすむ鮨の名店2選。「つまみ」も主役級の実力派!

鮨店はやはり握りが要ではあるが、合間にお酒にあう「つまみ」があれば、なお幸せだ。

近年は大将が和食経験者の店も増え、“酒のアテ”レベルを超越した、それ目当てで行きたくなるような逸品を提供している。

本日は、極上の握りとともに主役級のつまみも味わえる、東京屈指の鮨店を厳選。

日本酒が気持ちよく進み、吞兵衛な大人にはたまらない名店だ!



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。

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1.和の心を知るはんなりとしたお椀が、鮨の満足度を高める
『鮨 一喜』

この日の椀種は「毛蟹のしんじょう」。枝豆ととうもろこしが潜む。夏らしくツマにじゅん菜、吸口にゴールデンすだち。誰もがほっと和む、上品な味わいだ


鰹節から丁寧に引いた一番だしで、季節の食材の持ち味を引き出す


お椀の蓋を開けた瞬間、広がる上品な香りに本物を実感する。「一番だしは毎朝、引いています」と大将の喜代永隆文さん。

新宿『鮨 青海』の他、複数の人気店で腕を磨いた鮨職人だが、元々は日本料理出身で、浅草の老舗『駒形どぜう』の和食部門がキャリアの原点だった。

だから、『鮨 一喜』では一品料理にもきちんと手をかける。

スミイカの子で初夏の一瞬しか出回らない、ツウ垂涎の希少ネタ「シンイカ」。この日は、一貫に二杯が必要なほどのサイズ。驚くほど柔らかい


その姿勢を象徴する、もうひとつの定番が胡麻豆腐だ。仕上げに炙るひと手間を加え、開店以来ずっと提供。

野菜を多用するのも鮨店らしからぬ気遣いで、旬を重視し、夏ならトマトなどが登場する。

肝心の握りは伝統的な仕事の意義を理解しつつ、食べ手の好みが多様化する今、どうすべきかを実践した味わい。

3種の米をブレンドする酢飯で試行錯誤を重ねたのはもちろん、ネタでもひと工夫。例えば、南の高級魚であるフエフキダイなど、従来は扱われなかった魚にも挑む。

そんな握りと和食店顔負けのつまみで、感度の高い地元民の心をつかんでいるのだ。


「フエフキダイ」は、10日寝かせて旨みを凝縮。コリコリ食感が心地よい。

ともにコース(13,000円~)より。


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カウンター以外にテーブルも用意し、子連れも多い地元のニーズに対応。

アットホームな雰囲気も相まって、何度でも足を運びたくなる。


繊細な絵付が美しい「柿右衛門」の蓋付汁わん。

「覚悟して買うほどの値段でした(笑)」


喜代永さんは23歳で『駒形どぜう』に。和食畑ひと筋で歩んだ後、一念発起し鮨の世界へ。

都内の人気店でつけ場を経験後、「自分が通いたくなる店」をテーマに同店を開業した。

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