SPECIAL TALK Vol.95

~人生で一番やりたいことを最初にやれた。今は体当たりで社会に貢献していきたい~

令和のニューリーダーたちへ


華やかな舞台に立つために日本中から実力者が応募してくる宝塚音楽学校。水戸部優子氏はバレエ歴1年半で、たった40人という狭き門を突破した。

宝塚歌劇団を退団後に選んだ仕事は、ヘッドハンティングのエージェント。

まったく未知の世界だったにもかかわらず優秀な成績を上げると、今度は発達障害者を対象とした職業訓練所で就労支援に携わる。

次々と活躍の場を移してきた水戸部氏は現在、通信制の八洲学園大学で学長を務めている。

水戸部氏が異業種への挑戦を続けるのはなぜなのか、そして成果を残すために大事にしていることは何なのか。

歩みを振り返りながら、次代を切り拓くリーダーに求められる姿勢を探る。

水戸部優子氏 2005年に宝塚歌劇団退団後、2007年に縄⽂アソシエイツ株式会社に入社。エグゼクティブサーチ( ヘッドハンティング)のコンサルタント、トップ⼈材育成のための勉強会・研修運営等に従事しながら大学に通い、慶應義塾大学経済学部を卒業。2014年より株式会社Kaienにて、発達障害者を対象とした就労移⾏⽀援事業に携わり、職業訓練の運営、就職⽀援、定着⽀援事業等を⾏う。2018年、⽇本で初めてインターネットを利⽤して学位や各種国家資格の取得を実現した横浜市の通信制大学、⼋洲学園大学(やしまがくえんだいがく)学⻑に就任。


金丸:本日は八洲学園大学学長の水戸部優子さんをお招きしました。お忙しいところありがとうございます。

水戸部:お招きいただきありがとうございます。

金丸:今日の対談の舞台は、港区白金台の『アルシミスト』です。フランス各地で8年の修業を積んだ山本健一シェフが白金高輪で2011年にオープン。10年目となる昨年、白金台に移転されました。ミシュランの星を10年獲得し続けているフレンチをお楽しみください。

水戸部:実は、気になっていたお店ですので、とても楽しみです。

金丸:水戸部さんが学長を務める八洲学園大学は、通信制の大学ですよね。

水戸部:はい。オンラインで学習する大学で、3年半前に就任しました。

金丸:もともと教育関係のお仕事をされていたというわけではなく、以前は宝塚歌劇団に所属されていたという異色の経歴をお持ちです。

水戸部:高校卒業後、1995年に宝塚音楽学校に入学し、1997年に歌劇団に入団、2005年に退団しました。

金丸:その後、タレント活動ではなく、人材関係のお仕事に従事されたとか。

水戸部:ヘッドハンティング会社に勤めたあと、発達障害者専門の就労移行支援事業所で職業訓練や就労支援に携わり、現在の八洲学園に至ります。

金丸:まず、その経歴が面白いですよね。私が会長を務めるフューチャーグループには、ハンドボールのプロチームがあります。選手が活躍できる時間は限られているため、アスリートやタレントが引退したあとのセカンドキャリアについてもっと考えないといけないと思っています。

水戸部:それは私も感じます。周りの人たちが、「この人は芸能やスポーツ以外のことはできない」って決めつけてしまっていることもあって、もったいないですよね。経験がなくても、やってみたら別の分野で活躍できる場合もあると思います。

金丸:そういう意味では、水戸部さんのような存在はとても貴重です。宝塚の華やかな世界から大学の学長まで、何を思い、どんなきっかけで今に至るのか。今日はじっくり伺いますので、どうぞよろしくお願いします。

【SPECIAL TALK】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo