東京から1時間ちょっとのバケーション!逗子・葉山で美食を愉しむショートトリップを

2.【葉山の隠れ家レストラン】ゆったり一軒家でトスカーナの郷土料理を堪能
『Antica Trattoria dalla Mamma』

三崎のまぐろを使った「自家製ツナと赤玉ねぎのサラダ」1,650円。内陸のキャンティ地区で魚といえばツナなどの保存食。赤玉ねぎをはじめ店で使う野菜の9割は三浦または鎌倉産を使用


葉山の一軒家で素朴な郷土料理とキャンティ・クラシコで乾杯


森戸海岸から少し離れた静かな住宅街に、『アンティカ トラットリア ダッラ マンマ』はひっそりと居をかまえる。

シェフの山田由香さん、夫でサービスの光芳さんがトスカーナのワインと郷土料理を提供するため葉山に越してきたのは約3年前。

もとは京都で9年間、店を営んでいたが、より自分たちのスタイルに合う環境を各地で探した結果、一番しっくりきたのが葉山だった。

その理由を、「ゆったりとした空気感がイタリアに似ていた」とトスカーナの老舗で修業していた由香さんは言う。


フィレンツェ風カツ煮の「豚ヒレ肉のブラチョーレ」2,400円。

最初のカリッとした衣の香ばしさも美味しいが、トマトソースがしみてやわらかくなった衣も絶品。

シェフの修業先のスペシャリテでもある「タリオリーニ ウサギ肉のスーゴ」1,750円。骨付き肉を煮込んでからほぐすこの料理は、店の個性が出やすい郷土料理だ。食感が小気味いいタリオリーニも自家製


内装も現地の伝統にならってレンガのアーチと梁をつけ、小窓の向こうのキッチンに立つ。

そんなトスカーナを再現する店でいただきたいのは、ウサギを骨ごと煮込んで崩したソースをまとったタリオリーニ。

合わせるのはやはりキャンティ・クラシコで、肉の滋味深さに重なるサンジョベーゼの酸味に口内が喜ぶ。

媚びない山のマリアージュを堪能したころ、肌に感じるのは窓から入ってくる海風。心地よい夕食の姿を知る瞬間だ。

ワインとともに楽しみたい!


「キャンティ・クラシコ」はグラス800円~、ボトル4,900円~。

1本で完結するのにオススメのワインは写真中央の「カステッロ・ディ・ヴォルパイア 2016」7,200円。


白を基調に無垢の木を設えた温かみのある店内。


シェフの山田由香さんと夫でサービスの光芳さん。

「シェフである妻がボスです」と光芳さんは言い、それもまたイタリアと同じ。

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