【裏話あり】「心が折れかけてた…」樋口日奈が穏やかな笑みで語った、知られざる葛藤

乃木坂46の人気メンバー“ひなちま”こと、樋口日奈さん。

一期生としてデビューし、10周年という節目を迎えた。

そんな彼女がインタビューで語ってくれたのは、決して順風満帆とは言えない“葛藤の日々”だった。


樋口さんを、中目黒で話題のステーキハウスでインタビューした内容を、今日と29日(火)の2回に渡ってお届けします!

【前編】
■樋口さんが明かしてくれた、デビュー10年目の本音
■【WEB限定】編集部は見た!樋口さんの撮影当日の裏話


最高気温が10℃に届かない2月中旬。

店へと続く階段を、ノースリーブのブラックドレスをまとった彼女が下りてくる。寒さなど微塵も感じさせないその笑顔が、現場の空気を和らげた。

確かな春の足音が、樋口日奈さんとともに訪れたようだった。

「中目黒、実は昼間しか来たことがないんです。お目当てのスイーツショップやカフェへ向かいながら、目黒川を散歩するのが定番コース。

お洒落なお店も多くて、歩いていると気になるんですけど、入る勇気が出なくて。外からさーっと眺めて終わるのも、いつものパターンなんです(笑)」

彼女にとって中目黒はカフェとスイーツと散歩の街。

また、ひとりで街に出かける時は、日没までには帰るという“自分ルール”があるそう。

「夜の中目黒は、移動時の車窓から眺めるくらいでしょうか。だから今日は、未知の世界に飛び込んだ気分。“夜ナカメデビュー”ですね」

そう言って、茶目っ気たっぷりに笑った。

乃木坂46の一期生として、この世界に入ったのが2011年。白石麻衣、西野七瀬、齋藤飛鳥といった精鋭ぞろいの同期の中、樋口さんが歩いてきた道は、決して順風満帆とは言えなかった。

本人的にも「この10年間を振り返ると、苦しいことの方が多かった」という。

「同じスタートラインに立っていたはずなのに、どうしてこんなに差がついちゃったんだろう……って、周りを羨む期間の方が長かったですね。

どんどん自分を嫌いになっていく日々で、ライブでもなんでも自分が出ているものは見ないようにしていた時期もありました。

みんなの方がかわいい、ってどんどんマイナス思考に陥るのがわかっていたから」

撮影中、どんなカットからもハッピーオーラが溢れていた彼女からの思いがけない告白。だが、樋口さんはそれらを振り払うようにこう続けた。

「でも今、ようやくすべてを楽しめている自分がいて。すべての活動にグンとモチベーションが上がっているんです!」と、真っ直ぐな瞳をこちらに向けた。

暗いトンネルを抜ける発端となった出来事は、ある作品との出会いだったという。

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