不動産選びの答えあわせ Vol.1

「タワマンを買っておけば間違いない!」って本当?不動産のプロに教わるマンション選びのコツ

2.不動産のプロが「タワマン」を推す理由とは?


不動産のコンサルタントとして、様々な物件に精通している沖さんは「買うならタワマンがおすすめ!」と太鼓判を押す。

その理由とは……?

ズバリ“資産性が高い”からです。

資産性が高いとは、年月が経っても価格が下がりにくいという意味です。最近は、家を購入するとしても『住み心地』+『資産価値』を求める人が多くなっています。

その2つのニーズを満たしやすいのが、タワマンです。

だから、もしどんなマンションを買おうか迷っている方がいらっしゃるなら、僕なら『背伸びしてでもいいから、買いなさい』とアドバイスします」(沖さん)

なぜ、資産性が高いのか?

沖さんは『ステータス性』と『安全&環境面の充実』を挙げる。

マンションの価値を左右するのは「立地」だ。タワマンが建設されるのは、東京を中心とした都心が多く、さらに駅から徒歩10分前後の場所にあるなど利便性も抜群!

また、都心の一等地にあり、その地域でも目立つランドマークに住んでいるという部分で『ステータス性』を感じやすいという面もタワマンならではの価値と言えるだろう。

さらに、一般的にタワマンを建てるためには、広範囲の土地と、その周りを囲む環境を整備する必要がある。

平均200戸以上が一般的なタワマンでは、居住者数も多い。

これに合わせて、道を整備したり、商業施設や、教育施設が増設されなど、住環境が整えられる。このように、タワマンが作られることで住みやすい街づくりも始まる。

それゆえ、タワマン計画が張り出されると、多くの人は“この街も開発が始まって栄える”と期待値が高まり、それが土地の価格にも反映される。それぐらい街に与える影響力は大きい。

資産価値が高いというのも納得だ。

(画像はイメージです)


3.高層or低層・北向きor南向き どっちを選ぶのが正解?


いざ購入、となった場合、狙いの物件の中でもどの部屋を購入するとよいか、という質問に対して、高層階の北向きの物件をすすめてくれた。

沖さんによると、2006年~2010年の東京23区の中古マンション販売事例6万8,683戸を、方角別で中古騰落率を独自に調査した結果、高層階の北向き物件は、中古になったときに値上がりする傾向が強いということが判明したそう。

「北向きの部屋が11%値上がりしているのに対して、南向きは1.9%値下がりしていました。要は、北向き物件を購入した方が、1割以上お得だったのです。

北向き住戸が中古販売時に価格が上がる理由は、いくつかあるのですが、まず新築分譲時にデベロッパーが、日本の南向き信仰に合わせて北向きを安く値付けするからです。そのため『南北価格差』が発生し、10~20%北向きが安くなるのです」(同)

一方、中古物件の購入は実物を内覧した上で判断されるが、北向きの物件に実際入ってみると、想像以上に明るくて開放感を感じる人が多いという。

その理由は「窓」にあると語る。

「実際に南向きと北向きの物件を見比べると、窓などの開口部の広さが違う場合があるんです。

75平米の間取りの主開口部の幅を方角別に算出した結果、南向き物件の7.1mに対して、東と西は7.9m、北はなんと9.1mと突出して長かった。

結果的に北向き住戸では、開口部が広く直接日光は当たらなくても日中の明るさが確保され、周囲に視線を遮る建物がない高層階では、『北向きだけれども、明るくて眺望が良い』物件となりました。

そもそもタワマンは人気があり値崩れしにくいという背景もあり、マンション全体として見たとき、なかでも北向き物件の価格が上がりやすいという統計結果へと繋がりました」(同)

なるほど、物件の選び方はわかってきたが、具体的にプロが注目しているエリアはあるのだろうか?

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