アニメや漫画原作をリアルに演じる新しいエンターテインメントである2.5次元作品。これらを中心に活躍するのが水江建太さん。
『「BANANA FISH」The Stage』のアッシュ・リンクス 役などで人気の彼にとって、2021年は初の写真集を出すなど、まさに飛躍の年だった。
そんな水江さんを五反田にあるネオ酒場にお招きして聞いたインタビューを、今日と17日(月)の2回に渡ってお届けします!
【前編】
■水江さんが語る「新しいエンターテインメント」とは
■東カレに明かしてくれた、20代の後半戦への想い
【水江建太と2.5次元】作品に対する熱量は変わらない。新しいエンターテインメントに携われる面白さがある
漫画原作をドラマ化した作品は多いが、脚本や演出、役者によって原作のキャラクターが忠実に描かれるとは限らない。
だが、昨今話題となっている〝2.5次元〞と呼ばれる舞台は、原作のキャラクターをそのまま映し出したかのように、キラキラ感までをも俳優が演じることで人気を博している。
まさにその中心人物といえる水江さんをお連れしたのは、この秋オープンしたばかりの『大衆食堂スタンド そのだ 五反田店』。昼夜問わず行列をなす大人気の居酒屋だ。
水江さんに、演じている作品群について聞いてみると……。
「原作の世界観ができ上がっているという意味では、わかりやすいですよね。
でも、僕も含めて〝2.5次元俳優〞と呼ばれる役者さんたちの熱量は、普通の役者さんと変わらないですよ。エンターテインメントに対して真摯に向き合ってる素敵な方が多いと思います。
2.5次元作品も、ゲームやアニメの原作と役者たち、それらが掛け算されて生まれた新しいエンターテインメントだと思うので、僕はすごく面白いと感じています」
【水江建太にとっての2021年】自分らしく羽ばたきたい、そんな想いで独立。あっという間だった
2021年を振り返ってもらうと……。
「独立したのも、初写真集を出したのも、代表作と言えるような舞台に出会ったのも、言われてみれば全部今年でしたね。事実だけを並べたら、えらい忙しい感じですけど、もう記憶の彼方というか……。
常に前進して、成長していきたいと思っている身としては、あっという間でした」
来年以降の自身の野望についてたずねると、これまでより一段と力強い光を瞳に宿し、こう教えてくれた。
「個人的には、俳優と並行して音楽活動の先に大きな会場でライブをやりたいという野望を胸に秘めています。
実は自分がこの世界に入ったきっかけも、シンガーを目指してだったので。昔、自分に誓った夢は、きちんと叶えて消化してやりたいと。実は、作詞や作曲の創作活動はずっと続けていて。
まだ自分の中で100点を出せるものはないけれど、いつか皆さんの前で披露できる日が来たら嬉しいです」