2021.12.24
最終学歴、GMARCH。 Vol.1明治男子はイイ扱いを受けるのに・・・
男性陣の幹事が、真優をはじめ女子たちに言い放った、‟ある言葉”。
それは…。
「社会人男子6,000円、女子2,000円でお願いしまーす!あ、明治の女子は3,000円ね」
という衝撃の言葉だった。
しかし、真優は心の中で思う。
― また、この展開か…。
そう。明治女子にとっては、この扱いは決して珍しいものではない。似たような状況を何度も経験してきた真優にとって、このあまりにもショッキングなセリフは“あるある”に過ぎなかったのだ。
◆
明治大学は、第一志望ではなかった。
真優の第一志望は、早稲田大学。しかしその念願は叶わず落ちてしまい、第二志望だった明治に入学したのだ。
とはいえ、明治に対しても決して悪い印象は持っていなかった。
高校の先輩など、もともと真優の周りには明治大学に進学した先輩も多く、キャンパスライフを全力で楽しんでいる彼らの姿は真優に大きな期待を抱かせてくれた。
― 勉強も、サークルも、バイトも、明治大学で全力で楽しむんだから!
入学を目前に、大学生活への希望で胸は膨らむ。
両親には洋服や靴、バッグもたくさん買ってもらい、キラキラした大学生活を夢見て、明治の入学式に臨んだのだ。
しかし、入学前に抱いていたキラキラした思いは、入学後すぐに打ち砕かれることとなる。
というのも、明治男子は素晴らしい扱いを受けるが、一方の明治女子は「ワセ女の劣化版」のように扱われることが多いのだ。
「ワセ女=早稲女」とは、その名の通り早稲田大学に通う女子学生のこと。
すこしネットを検索すれば、ワセ女の特徴が数多く挙げられている。
男勝り。自意識過剰。オシャレに無頓着。女子らしさがない…。
そんなワセ女の特徴が、そのまま明治の女子にも当てはまるというのが世の中の評価だ。
自分があまりに哀しい扱いを受ける立場になってしまったことに、真優は入学してから初めて気がついた。
だから、「女子2,000円、明治女子3,000円」の扱いにはいつも辟易してしまう。
もし自分がワセ女であれば、高いワリカン代を求められても「早稲田に通っている、かわいい女子扱いはされない高学歴バンカラ女子」として、それすらも誇りに思えたかもしれない。
でも今、明治女子として「かわいい女子扱いはされない」という部分だけを押し付けられているように感じる日々は、第一志望が早稲田だったが叶わなかった真優にとっては、かなりこたえる扱いだった。
― 一緒にお食事会に参加した他大の子よりも私の方が断然可愛いのに…!なんで“明治”のレッテルがついているだけで、会費も違うような扱いをされないといけないの!
頭のてっぺんから足の先まで隙なく着飾った真優は、客観的に見ても今日の参加者の中では1、2を争う可愛さのはず。
それにもかかわらず、他の女子より多く会費を払う現実に、心の中ではまったく納得がいっていない。
でも、昔ながらの男臭さのある明治の学風では、大学生という輝かしい時間にモテ期が訪れることは全く期待できそうになかった。
― あぁ…私も「女子会費」扱いされる立場になりたい!
お食事会などで謎に出没する他大の女子。
彼女たちの「浮つき感」を横目に見つつも、どこかで羨ましい気持ちを抱える明治女子の真優は、このまま冴えない時間を過ごしていいのかと、猛烈に悩み始めていたのだった。
そしてその悩みは真優に、ある計画を実行に移させることになる。
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